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Boz Scaggsは、1944年6月8日にアメリカ・オハイオ州カントンで生まれたシンガー、ソングライター、ギタリストだ。12歳でギターを始め、10代の早い時期から音楽活動に入っている。スティーヴ・ミラーとは若いころからの友人で、のちにSteve Miller Bandでも活動した。
1960年代、Scaggsはアメリカ国内だけでなく海外でも音楽活動を進めていた。60年代半ばにはスウェーデンへ渡り、最初のソロ作品を発表している。その後、Steve Miller Bandでギタリスト兼ときどきリード・ヴォーカルを務め、そこでまず広く知られるようになった。
ソロでは1974年の『Slow Dancer』などを経て、1976年の7作目『Silk Degrees』で大きくブレイクした。この作品が彼の最大のヒット作になっている。
『Silk Degrees』は、ブルー・アイド・ソウルを軸に、洗練されたAMポップやアダルト・コンテンポラリー寄りのジャズ感を組み合わせたアルバムとして評価されている。セッション参加者には、のちにTotoを結成するDavid Paich、David Hungate、Jeff Porcaroらが名を連ねている。
このアルバムからのシングル「Lowdown」は、David Paichとの共作で、グラミー賞を受賞し、全米3位を記録した。続く「Lido Shuffle」も1977年に全米11位まで上がっている。こうしたヒットによって、Scaggsはソフトロック期を代表するアーティストの一人として扱われることが多い。
Boz Scaggsの音楽は、ロックを土台にしながら、ソウル、ポップ、ジャズの要素を取り込んでいる。特に1970年代半ば以降は、ギターを軸にした演奏と、リズムのはっきりしたアレンジ、滑らかな歌唱が目立つ。
Scaggsは『Silk Degrees』の後も活動を続け、1980年には立て続けに4曲のトップ20ヒットを記録している。ソロでの成功だけでなく、Steve Miller Bandでの経験も含めて、1970年代のアメリカン・ロックとポップの流れの中で存在感を保ってきた。
David PaichやJeff PorcaroらToto周辺のミュージシャンとの接点は、Scaggsの作品が当時の西海岸系のセッション・シーンと強く結びついていたことを示している。『Silk Degrees』の成功は、彼自身のソロ・キャリアを押し上げただけでなく、その周辺のミュージシャンの流れにもつながっている。
Boz Scaggsの作品を追うと、60年代のバンド活動から70年代の洗練されたソロ作へと移っていく過程が見えてくる。ロックを中心にしながら、ソウルやポップを自然に混ぜ込んだ作りが、この人の大きな特徴だ。