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Brothers Johnsonは、アメリカ・ロサンゼルス出身のソウル/ファンク/ジャズ/ディスコ・バンドだ。中心メンバーは、ベーシストのルイス・ジョンソンとギタリストのジョージ・ジョンソンの兄弟で、初期にはいとこのアレックス・ウィアーも加わっていた。活動名義としては1975年に本格始動し、1976年から1988年にかけて8枚のアルバムを発表している。
ジョージ・ジョンソンとルイス・ジョンソンは、Brothers Johnsonとして表に出る前から、ボビー・ウーマックやビリー・プレストンなどのバック・ミュージシャンとしてキャリアを積んでいた。ロサンゼルスでは、いとこのアレックス・ウィアーらとJohnson Three Plus Oneとして活動していた時期もある。
その後、クインシー・ジョーンズのアルバム『Mellow Madness』(1975年)への参加をきっかけに注目され、ジョーンズの後見のもとでBrothers Johnsonとして活動を広げていく。プロフィール情報でも、クインシー・ジョーンズのプロデュース環境で存在感を強めたことが確認できる。
Brothers Johnsonは、R&Bチャートで首位を記録した曲を3曲持つ。代表的なのは「I'll Be Good to You」「Strawberry Letter 23」「Stomp!」の3曲だ。とくに「Strawberry Letter 23」は、シュギー・オーティスの楽曲をカバーした1977年の録音として知られている。「Stomp!」は1980年のディスコ・ヒットとして広く知られている。
このあたりの楽曲群を追うと、ファンクのリズム感とソウルの歌心、ディスコのダンス性が同じバンドの中に並んでいることがわかる。70年代半ばから80年代初頭にかけて、ファンク/ディスコ・シーンの一角を担っていたグループとして整理しやすい。
Brothers Johnsonの名前を語るうえで、ルイス・ジョンソンのベースは外せない。「Thunder Thumbs」という異名でも知られ、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのラリー・グラハムの影響を受けたパーカッシヴなスラップ・ベース奏法で注目された。ジョージ・ジョンソンは「Lightnin' Licks」と呼ばれたギタリストで、兄弟の役割分担がはっきりしたユニットだった。
楽曲の作りとしては、ベースの前に出たグルーヴ、ギターの細かいカッティング、ソウル寄りのメロディ運びが目立つ。ジャズやディスコの要素も含みながら、全体としてはファンクを軸にした構成が多い。
資料に出てくるメンバーには、Ricky Lawson、George Johnson、Wayne Vaughn、Alex Weir、Louis Johnson、Richard Heath、Michael "Patches" Stewart、Kenny Pickens、Bobby Rodriguez らの名前がある。初期編成や時期によって関わる人物は変わっているが、中心はやはりジョンソン兄弟だ。
また、クインシー・ジョーンズの作品を通じて広く知られる前に、すでにバック・ミュージシャンとしての経験を積んでいた点も重要だ。スタジオ・ミュージシャン的な精度と、バンドとしての推進力が両方あるグループとして見ておくと整理しやすい。
ルイス・ジョンソンは、Brothers Johnsonの枠を超えて数多くのレコーディングに参加した。マイケル・ジャクソンの『Off the Wall』(1979年)や『Thriller』収録の「Billie Jean」など、ポップス史で重要な作品にも関わっている。ほかにもポール・マッカートニー、スティーヴィー・ニックス、アレサ・フランクリンらのセッションを支えたとされる。
こうした活動を見ると、Brothers Johnsonは単なるヒット曲のあるファンク・バンドというより、当時のR&B、ポップス、ディスコの制作現場と強くつながった存在として捉えやすい。ルイス・ジョンソンは2015年5月22日に60歳で亡くなっている。
Brothers Johnsonは、1970年代後半のファンクとディスコをつなぐ流れの中で、兄弟の演奏力とクインシー・ジョーンズ周辺の制作環境が重なって成立したバンドだ。代表曲を押さえるだけでも、当時のR&Bの空気がかなり見えやすい。