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Buffalo Springfieldは、1966年にロサンゼルスで結成されたアメリカのロック・バンドだ。活動期間は短く、1968年に正式解散しているが、3枚のスタジオ・アルバムを残し、Rock and Roll Hall of Fameにも1997年に殿堂入りしている。
メンバーにはNeil Young、Stephen Stills、Richie Furay、Bruce Palmer、Dewey Martin、Jim Messinaらが名を連ねる。後にそれぞれの活動で知られる人物が集まっていた点も、このバンドの特徴としてよく挙げられる。
結成の経緯には、ロサンゼルスの渋滞での偶然の出会いが伝わっている。グリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーン出身で、Au Go Go Singersの元メンバーでもあったStephen StillsとRichie Furayが渋滞にはまり、そこにカナダナンバーの霊柩車に乗っていたNeil YoungとBruce Palmerを見かけたことから話が進み、その場でバンド結成が決まったとされる。
バンド名は、当時ハリウッドの路上で見かけた「Buffalo Springfield」と書かれたロードローラーに由来する。
結成後はWhisky a Go Goで6週間にわたって出演し、サウンドとステージングを固めていった。その後、Atlantic傘下のAtcoと契約している。
1960年代半ばのロサンゼルスの音楽環境の中で、フォークの要素を持ち込みながらロック・バンドとして動いていた点が、このグループの出発点になっている。
Buffalo Springfieldを語るうえで外せないのが「For What It’s Worth」だ。Stephen Stillsが、1966年11月にサンセット・ストリップで起きた若者と警官隊の衝突、いわゆるサンセット・ストリップ暴動を受けて書いた曲として知られている。曲は短時間で書き上げられたとされ、目撃から数週間後の1966年12月5日に録音された。
この曲は反戦歌として広く受け取られてきたが、元々はベトナム戦争そのものを扱ったものではなく、サンセット・ストリップ周辺の出来事を題材にしている。
Buffalo Springfieldの音楽は、Rockを軸にしながら、Psychedelic Rock、Pop Rock、Folk Rock、Country Rockの要素を含んでいる。フォーク出身のメンバーがいたこともあり、アコースティックな感触とロックの編成が同居しているのがわかりやすい特徴だ。
曲によっては、フォーク寄りのメロディ、ロックの推進力、カントリー由来の響きが行き来する。後のNeil Young、Stephen Stills、Richie Furay、Jim Messinaの活動につながる要素も、この時期の作品の中に見えている。
バンドは順調に見える時期があった一方で、内部事情は安定していなかった。ベーシストのBruce Palmerがマリファナ所持容疑で摘発され、カナダへ強制送還されたことがあり、その後も不法再入国などをめぐって摘発が続いたとされる。
こうした状況も重なり、活動期間はわずか2年ほどで終わった。1968年5月5日、ロングビーチでの公演を最後に解散している。
解散後、Stephen StillsはCrosby, Stills & Nashを結成し、のちにNeil Youngも加わった。Richie FurayとJim MessinaはPocoを結成している。Buffalo Springfieldのメンバーが、その後のアメリカン・ロックの流れの中で別々のグループに分かれていった形だ。
Buffalo Springfieldは、長く活動したバンドではないが、結成の経緯、代表曲の背景、そして解散後のメンバーの動きまで含めて見ると、1960年代後半のアメリカン・ロックの流れをつかみやすいバンドだ。作品数は多くないが、ロック、フォーク、カントリーが交差する時期の記録として押さえておきたい存在だ。