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Capability Brownは、1970年代初頭に活動した英国のプログレッシブ・ロック・バンドだ。ジャンルとしてはロックに入り、スタイルはプログレッシブ・ロックとクラシック・ロックの要素を持つ。バンド名は、18世紀イングランドの造園家ランスロット・“Capability”・ブラウンに由来している。
編成は6人で、しかも全員がボーカルを取れるマルチボーカル体制だった。ここがCapability Brownの大きな特徴になっている。
ウェブ上で確認できる情報によると、バンドは前身バンドHarmony GrassからKenny Rowe、Tony Ferguson、Joe Williamsが合流し、さらにGremlins出身のRoger Willis、Fuzzy Duck出身のGrahame Whiteらが加わって結成された。英国のロック・シーンでそれぞれ別のバンド経験を持つメンバーが集まっている。
Capability Brownの特徴は、6人全員が歌えることによる緻密なハーモニーだ。単独のリードボーカルに頼る形ではなく、複数の声を重ねることで厚みを作るアレンジが持ち味になっている。
演奏面では、プログレッシブ・ロックらしい構成の変化や、クラシック・ロック寄りの骨格も見える。キーボード、ギター、ベース、ドラムがそれぞれ役割を分けながら、ボーカルも含めて全体で組み立てるタイプのバンドとして整理できる。
オリジナル・アルバムは2枚残している。
デビュー作From Scratchは、Charisma、Buddah、Philipsといった複数レーベルから出ている。プロデュースは、Babe Ruthも手がけたアメリカ人プロデューサーのSteve Rowlandが担当した。収録曲にはRare Birdの1969年デビュー作に入っていた「Beautiful Scarlet」のカバーも含まれている。
セカンド・アルバムのVoiceでは、6人のボーカルによるハーモニーと重いアレンジがより前面に出ている。この作品が、バンドの代表作として扱われることが多い。
Capability Brownは、活動期間としては短いバンドだった。オリジナル作品も2枚に限られるが、英国プログレッシブ・ロックの文脈では、マルチボーカル編成を使ったグループとして参照されている。大人数のコーラスを前提にした構成は、同時代のプログレ・バンドの中でも目を引くポイントだ。
このバンドを追うなら、まずはVoiceから入ると特徴がつかみやすい。複数の歌声がどう重なるか、ギターとキーボードがどう支えるかを聴くと、Capability Brownの作り方が見えやすい。
次にFrom Scratchを聴くと、デビュー時点でどのような方向性を持っていたかが確認できる。カバー曲の選び方も含めて、当時のバンドの立ち位置を知る手がかりになる。