Capability Brown - Voice (1973)
Capability Brown 1973

Capability Brown - Voice (1973)

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Capability Brown『Voice』について

Capability Brownは、1970年代前半に活動した英国のプログレッシブ・ロック・バンドだ。バンド名は18世紀の建築家ランスロット・“キャパビリティ”・ブラウンに由来する。メンバーはTony Ferguson、Grahame White、Roger Willis、Kenny Rowe、Dave Nevin、Joe Williamsで、ギター、キーボード、ベース、ドラム、ボーカルを兼ねる編成。

ここで取り上げる『Voice』は1973年のオリジナル作品で、手元のUS盤はPassport Recordsから1974年に出たもの。Passport Recordsは1973年に立ち上がったアメリカのレーベルで、当時の英国プログレ作品を米国内で流通させる役割も担っていた。こうした背景から、この盤も英国バンドの作品がアメリカでまとまった形で紹介された一枚として見てよさそうだ。

作品の位置づけ

Capability Brownは、英国プログレの中でも比較的ストレートなロック感を持つバンドとして知られる。『Voice』も、その文脈で語られることが多い作品だ。複雑な組曲や大仰な展開を前面に出すタイプというより、バンド演奏のまとまりと歌を軸にした作りが印象に残る。

同時代のバンドでいえば、派手な技巧を押し出すタイプというより、クラシック・ロック寄りの感触を保ちながらプログレの要素を差し込む流れに近い。英国の70年代前半らしい、硬質なギター、鍵盤の厚み、ボーカルの存在感が前に出るタイプの一枚。

聴きどころ

実際に聴くと、まず耳に入るのはバンド全体のまとまりだ。ギターとキーボードが前に出たり引いたりしながら、曲ごとに場面を切り替えていく。ベースとドラムは派手に暴れるというより、曲の骨格をきっちり支える役回り。ボーカルも含めて、各パートが過度に自己主張しすぎないところに、このバンドらしさがある。

いわゆる“名曲一発”で押す作品というより、アルバム全体を通して聴き進めるタイプの内容。プログレの要素を持ちながらも、耳あたりは比較的まっすぐで、歌ものとしての流れも保っている。そうしたバランス感が、この作品の核になっているように思える。

オリジナル盤とUS盤

オリジナルは1973年作で、ここでのUS盤は1974年リリース。レーベルがPassport Recordsという点も、当時の米国盤らしいポイントだ。Passportはアメリカ国内での製造・流通を意識したレーベルで、英国ロック/プログレ作品を米市場に届ける受け皿のひとつだった。

このため、作品そのものは1973年の時点のものとして捉えるのが自然だが、US盤はその翌年に出た流通形態の違う版として見ることになる。盤としては、当時のアメリカのプレスで手にした人にとっての『Voice』、という位置づけだ。

まとめ

『Voice』は、Capability Brownという英国プログレ・バンドの持ち味がまとまった一枚。過剰に装飾的ではなく、バンド演奏と歌を軸に組み立てられた70年代前半らしいロック作品で、英国プログレとクラシック・ロックのあいだを行き来する感触がある。Passport Records盤は、その作品が1974年のアメリカでどう受け止められたかを伝える一枚でもある。

トラックリスト

  1. A1 I Am And So Are You 4:09
  2. A2 Sad Am I 3:33
  3. A3 Midnight Cruiser 3:59
  4. A4 Keep Death Off The Road (Drive On The Pavement) 6:41
  5. B Circumstances (In Love, Past, Present, Future Meet) 21:05

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