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Chakachas(ザ・チャカチャス)は、1958年にベルギーで結成されたラテン・ソウル/アフロ・キューバン系のグループだ。バンドリーダーのガストン・ボガーツ(パーカッション)を中心に始まり、キューバ出身のカリ・ケントン(ヴォーカル)や、リエージュ出身のサックス奏者、トランペット、ピアノ、ギター、ベースの演奏者たちが加わっていた。メンバーの出身地は、ブリュッセルのスハールベーク地区のほか、シャルルロワ、ヴィレブルック、リエージュなどベルギー各地に広がっている。
結成当初のChakachasは、ラテン色の強い編成で活動していた。スペイン風の衣装をまとって演奏していたという記録もあり、ベルギー国内では早い時期に人気を得た。国内初のゴールドディスクを獲得したグループとしても知られている。
1960年代半ばにいったん活動が下火になったあと、数年を経て再結成される。この時期のChakachasは、セッション・ミュージシャン中心の新しい編成になり、サウンドも変化した。ラテン、ソウル、ファンク、ジャズ、アフロの要素を組み合わせた方向へ進み、ヨーロッパだけでなくアジア、アフリカ、南北アメリカでも演奏していた。
Chakachasの音楽は、Funk / Soulを土台にLatinの要素を重ねたものだ。スタイルとしては、Salsa、Bossanova、Cubano、Cha-Chaが挙がっている。初期はアフロ・キューバン色が強く、再結成後はソウルやファンクの比重が増している。
楽曲面では、リズムの組み立てがはっきりしている。パーカッションを軸に、ホーン、ベース、ギターが前に出る構成が多く、ダンス向けのグルーヴを作っている。歌ものだけでなく、インストゥルメンタル寄りの曲でも同じ傾向が見られる。
Chakachasの名前を広く知らしめたのは、1972年の「Jungle Fever」だ。ストップ&スタートのファンキーな演奏に、女性の吐息を重ねた作りで、米ビルボードHot 100では8位まで上昇した。全米では100万枚以上を売り上げ、ゴールド認定も受けている。
一方で、その内容は当時かなり刺激的に受け取られたようだ。イギリスではBBCが放送を自粛したという記録がある。後年は映画やヒップホップ楽曲でサンプリング元として使われることもあり、この曲単体でも長く参照されている。
Chakachasは「Los Chicles」という名前でも録音を残している。メンバーには、Bill Ador、Victor Ingeveldt、Gaston Bogaert、Charlie Lots、Joseph van het Groenewoud、Christian Marc、Henri Breyre、Christian Mare、Bill Raymond、Kari Kentonの名前が挙がっている。
Chakachasは、ベルギーを拠点にしながらラテン系のリズムを軸にしたサウンドを展開したグループだ。結成時と再結成後で編成も音の方向も変わっていて、その変化をたどるだけでも面白い。まずは「Jungle Fever」から聴いてみると、このグループの特徴がつかみやすい。