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Comusは、イングランド・ケント州ブロムリーで1969年に結成された、UKのプログレッシブ/サイケデリック・フォーク・バンドだ。ジャンル表記ではRock、Folk、World、& Countryに加えて、Prog Rock、Folk Rockにもまたがる。結成メンバーにはRoger Wootton、Bobbie Watson、Colin Pearsonらが名を連ね、その後の編成にはKeith Hale、Lindsay Cooper、Rob Young、Glen Goring、Andy Hellaby、Jon Seagroatt、Gordon Coxonらが関わっている。
バンドは1960年代末に始動し、1974年にいったん解散した。2008年には再結成している。バンド名はリーダーのRoger Woottonが登録しており、RCAのレコードでは彼がComusという名義をカバーアートのクレジットにも使っていた。
活動初期の時期に制作された1stアルバム『First Utterance』は、Comusを語るうえで外せない作品だ。1971年に発表され、当時のフォーク・ロックの枠から外れた内容で知られる。
Comusの音楽は、アコースティック・ギターを軸に、ヴァイオリンやフルートを絡めたアレンジが特徴だ。演奏面ではフォークの要素がはっきりありつつ、プログレッシブ・ロック由来の曲構成も入っている。サイケデリック・フォークの文脈でも語られることが多い。
『First Utterance』では、暴力、殺人、精神の錯乱、異教的・神秘的なモチーフを扱う歌詞が並ぶ。音の面でも歌詞の面でも、当時の主流からはかなり外れた作品として受け取られていた。
このアルバムは発表当時、批評家から厳しい評価を受け、売上も伸びなかった。その結果、バンドはこの作品を最後に事実上活動休止に追い込まれた。
ただし後年になると見方が変わり、現在では「アシッド・フォーク」や「ワード・フォーク」と呼ばれる流れの先駆的な作品として再評価されている。オーペスのミカエル・オーカーフェルトが熱心なファンとして知られているように、21世紀以降も新しい世代のミュージシャンに影響を与えている。
まずは『First Utterance』から入るのが自然だ。アコースティック主体の編成、弦楽器や管楽器の使い方、そして歌詞の題材まで含めて、Comusの性格がまとまっている。
Comusは、フォークの編成を使いながら、内容面でかなり踏み込んだ作品を残したバンドだ。『First Utterance』を中心に追うと、当時の評価と後年の再評価の差も含めて、バンドの位置づけが見えてくる。