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Cypress Hillは、1988年にカリフォルニア州サウスゲートで結成されたアメリカのヒップホップ・グループです。メンバーはLouis “B-Real” Freese、Senen “Sen Dog” Reyes、Eric “Bobo” Correa、Lawrence “DJ Muggs” Muggerudで、初期メンバーにはUlpiano “Mellow Man Ace” Reyesも参加していました。
グループ名は、当初の「DVX(Devastating Vocal Excellence)」から改名されたものです。Mellow Man Aceがソロ活動のため脱退したあと、拠点であるサウスゲートの通り名にちなんでCypress Hillと名乗るようになりました。
1988年に活動を始めたCypress Hillは、デビュー期から地域の現実を題材にしたラップで注目を集めました。デビュー・シングルのダブルA面「The Phuncky Feel One」/「How I Could Just Kill A Man」は、サウスゲートでのギャング抗争や暴力を扱った内容で、アーバン/カレッジ・ラジオで大きく取り上げられました。
この反応をきっかけに、グループは世界的な成功へつながっていきます。結果として、ラテン系ヒップホップ・グループとして初めてプラチナ/マルチプラチナ認定を獲得し、累計1800万枚以上を売り上げています。
Cypress Hillの音楽は、Hip Hopを軸に、Boom BapやGangstaの要素を持っています。DJ Muggsのサンプリングとターンテーブルを土台に、B-RealとSen Dogの低めで押し出しの強いラップが乗る形が特徴です。
初期作品では、硬いビートと反復の多いフック、街の空気をそのまま切り取ったような語り口が前面に出ています。派手な装飾よりも、リズムと声の組み合わせで押していく作り方が目立ちます。
パーカッションのEric “Bobo” Correaは、ラテン・ジャズの名手Willie Boboの息子です。4歳でドラムを始め、5歳の時点で父のステージに同伴していた経歴があります。15歳で父を亡くしたあと、高校に通いながら1年間、父のバンドを引き継いで率いた時期もありました。
1993年にCypress Hillへ加入し、翌1994年のウッドストックで大きく紹介されています。ラップグループの編成に生ドラム/パーカッションが入ることで、ライブの見え方にもはっきりした変化が出ています。
Cypress Hillは、大麻の合法化や擁護に関わる活動でも知られています。この姿勢は、2019年のハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム入りの要因の一つとしても挙げられています。
音楽面では、ラテン系ヒップホップの代表的なグループとして扱われることが多く、サウスゲート発のストーリーを持つ作品群で存在感を示してきました。ラップの内容、DJ主体のサウンド、パーカッションを含む編成が、グループの輪郭をはっきりさせています。