Vinyl Record Reviews
Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichは、1960年代のイギリスで活動したポップ・バンドです。ジャンルはRock、Popで、スタイルとしてはPop RockやBeatに分類されます。メンバー名がそのままバンド名になっているのが特徴で、Trevor Davies、John Dymond、Dave Harman、Mick Wilson、Ian Amey、Peter Lucasらの名前が関わっています。
このバンドは、1960年代のイギリスでヒットを重ねたグループとして知られています。プロフィール情報でも「UKで大きな成功を収めたBritish pop band」とされていて、当時の英国ポップ・シーンの流れの中で存在感を持っていました。
メンバー構成では、Dave Deeがボーカル、Trevor “Dozy” Daviesがベース、John “Beaky” Dymondがギター、Mick “Mick” Wilsonがドラム、Ian “Tich” Ameyがギターを担当していました。こうしたニックネーム込みの呼び方も、当時のバンドらしさをそのまま感じさせます。
リード・ボーカルのDave Dee、本名David Harmanには、音楽活動の前に警察官候補生として働いていた経歴があります。1960年4月、ロックンロール・シンガーEddie Cochranが乗っていたタクシーがウィルトシャー州チッペナムで事故を起こした際、現場に最初に駆けつけた警官の一人がDave Deeだったと伝えられています。
事故車から押収されたCochranのGretschギターは地元の警察署に保管され、そのギターを使ってDave Deeが独学でギターを覚えた、という逸話も残っています。この出来事が、彼が警察官の道を離れて音楽へ進むきっかけになったとされています。
バンドの最大のヒット曲は、1968年発表の「The Legend of Xanadu」です。この曲は同年のイギリス・シングルチャートで1位を獲得しています。プロデューサーはSteve Rowland、作曲はKen HowardとAlan Blaikleyです。
この曲でよく知られているのが、間奏部分の「鞭を打つ」ような効果音です。ただし、これは本物の鞭ではなく、空のビール瓶をギターのフレットボードに沿って滑らせる音と、木片を叩き合わせる音を組み合わせて作られたものだとされています。スタジオで作った音の工夫が、そのまま楽曲の印象につながっています。
Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichの曲では、こうした一癖あるノベルティ的なサウンド・エフェクトが目立ちます。単にメロディを聴かせるだけでなく、効果音や音の仕掛けを曲の中に入れている点が、このバンドの特徴として挙げられます。
Pop RockやBeatの流れにありながら、音作りで耳を引く要素を入れているため、60年代の英国ポップの中でも個性がわかりやすいグループです。楽曲の構成や録音上の工夫に注目すると、当時の制作スタイルも見えやすくなります。
関連サイトとしては、公式サイトのほか、Wikipedia、IMDb、AllMusicでも情報を確認できます。長く活動したアーティストではありませんが、1960年代英国ポップを語るときに名前が挙がるバンドのひとつです。
楽曲、メンバーの経歴、そして音の作り方に特徴があるグループとして、今でも資料をたどりながら聴く楽しみがあるバンドです。