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Dr. Strangely Strangeは、1967年にダブリンで結成されたアイルランドのサイケデリック・フォーク・グループだ。中心になったのはTim BoothとIvan Pawleで、初期にはHumphrey Weightman、Brian Trench、Tim Goulding、Caroline “Linus” Greville、Neil Hopwoodらが加わった。1971年5月にいったん解散したが、その後も再結成を重ね、1996年には3作目のアルバムも制作している。
バンドは1967年の結成後、まずライブ活動を広げていった。1969年にはデビュー作『Kip of the Serenes』を発表し、続く1970年の『Heavy Petting』までの2枚を残している。解散前の1971年にはヨーロッパ・ツアーも行われたが、その後に活動はいったん止まった。
再結成は何度か行われていて、Tim Booth、Ivan Pawle、Tim Goulding、そして1980年以降はJoe Thomaが再結成メンバーに加わる形が続いている。ライブ単発の復活もあり、活動は断続的に続いてきた。
音楽面では、フォークを土台にしながら、サイケデリックな要素を強く持つ。『Kip of the Serenes』は、The Incredible String Bandのプロデューサー/マネージャーとして知られるJoe Boydとの契約のもとで作られ、アイルランド版Incredible String Bandとも呼ばれた。素朴な反復メロディの上に、演奏や歌詞が思わぬ方向へ脱線していく作りが目立つ。
2作目『Heavy Petting』では、Gary Mooreが参加している。ここでは前作よりもバンド編成らしい鳴りが前に出ていて、ギターの存在感も増している。フォーク寄りの感触を残しつつ、演奏のまとまりが少し強くなった時期だ。
1970年4月のダブリン・アーツ・フェスティバルでの演奏をBBCのDJ、John Peelが気に入り、番組「Top Gear」のセッションに呼んでいる。このセッションは1970年6月6日に放送され、『Heavy Petting』収録曲3曲が演奏された。英国のラジオ文化の中で耳に触れる機会があったことが、当時の評価の一端を示している。
また、Gary Mooreの参加は、後年の彼の活動を知る人にとっても目を引くポイントだ。Dr. Strangely Strangeは、フォーク、サイケデリック・ロック、アイルランドの音楽感覚が重なる場所にいたバンドとして整理しやすい。
公式サイトやアーカイブ系の資料を追うと、初期のアイルランド・フォーク・シーンの中でどんな立ち位置にいたのか、再結成ごとにどんな編成で動いていたのかも見えてくる。まずは『Kip of the Serenes』と『Heavy Petting』の2枚を押さえると、Dr. Strangely Strangeの輪郭がつかみやすい。