Eela Craig

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Eela Craig

Eela Craigとは

Eela Craigは、1970年にオーストリアのリンツで結成されたロック・バンドだ。中心人物はフーベルト・ボグナーマイヤーとハラルト・ツシュラーダーで、編成にはフランク・ヒューベル、フリッツ・リーデルベルガー、フーベルト・シュナウアー、ゲルハルト・エングリッシュ、ジョー・ドロバル、ハインツ・ゲルストマイアー、ホルスト・ワーバー、アロイス・ヤネチュコ、ウィル・オルトホーファー、アーノ・ヘマラらが名を連ねる。

バンドの活動歴

デビュー作は1971年の『Eela Craig』で、プレス数は1500枚と小規模だったが、当時の批評では Emerson, Lake & Palmer、King Crimson、Gentle Giant、Colosseum などのバンドと比較されている。1972年にはチューリッヒ室内管弦楽団との共演を行い、その後はイタリア、ドイツ、オーストリアのオペラハウスでも公演を重ねた。ロック・バンドがそうした会場で演奏するのは当時としてはかなり珍しい活動だった。

1975年にはVertigo Recordsと契約し、シングルやアルバムを発表していく。1978年には、キリスト教的な歌詞を含むコンセプト・アルバム『Missa Universalis』と、クリス・デ・バーグの「A Spaceman Came Travelling」のカヴァーをリリースした。

1982年から1986年にかけては活動が停滞し、その間ボグナーマイヤーとツシュラーダーはBognermayr/Zuschrader名義でソロ活動を進めた。1987年には当時のポップ・ミュージックの流れを意識したシングルを3枚発表し、同年の『Hit or Miss』が最後のアルバムになっている。1995年11月17日にはリンツで一度だけ再結成ライヴを行い、同時にボグナーマイヤーが編集したコンピレーション『Symphonic Rock』も発表された。

音楽的な特徴

Eela Craigの音楽は、プログレッシブ・ロックを軸に、ジャズやクラシックの要素、さらに電子音楽を組み合わせたものとして紹介されることが多い。ウェブ上の情報では、ボグナーマイヤーとツシュラーダーが開発した「シンフォニック・ロック・エレクトロニクス」がバンドの特徴として挙げられている。ボグナーマイヤーは1979年に電子音楽の祭典「アルス・エレクトロニカ」の創設にも関わった人物で、フェアライトCMIやボブ・モーグとも親交があったとされる。

『Missa Universalis』では、ラテン語、ドイツ語、英語、フランス語の歌詞を使い、カトリックのミサを音楽作品として構成している。楽曲にはアントン・ブルックナーを思わせる書法が見られ、そこにロックと電子音楽の要素が重ねられている。初演はリンツのブルックナー祭で行われ、好評を得たとされる。

代表的な出来事と評価

  • 1971年のデビュー作『Eela Craig』は、少数プレスながら高い評価を受けた
  • 1972年にチューリッヒ室内管弦楽団と共演した
  • オペラハウスでの公演を重ね、ロック・バンドとしては珍しい活動の場を広げた
  • 1978年の『Missa Universalis』で、宗教的主題とロック/電子音楽の融合を試みた
  • 「A Spaceman Came Travelling」のカヴァーも、バンドの作品として知られている

聴くときのポイント

Eela Craigを追うなら、まずは初期の『Eela Craig』と1978年の『Missa Universalis』を押さえておくと流れがつかみやすい。前者ではプログレ寄りの構成感、後者では宗教音楽やクラシック寄りの書法と電子音楽の組み合わせが見えてくる。さらに1978年の「A Spaceman Came Travelling」のカヴァーを聴くと、バンドがメロディの扱いにどう向き合っていたかも分かりやすい。

オーストリアのロック史の中でも、Eela Craigはクラシック、宗教音楽、電子音楽を同じテーブルに載せたバンドとして整理しやすい。活動期間は長くないが、オペラハウスでの公演やブルックナー祭での初演など、当時のロック・バンドとしてはかなり特殊な経歴を持っている。

関連情報は公式Facebookページでも確認できる。

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