ESG

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ESG

ESGとは

ESGは、サウス・ブロンクス出身のアート・ファンク・アンサンブルだ。1978年、Scroggins姉妹が中心になって結成された。きっかけは、母親が当時の地域に広がっていた薬物や犯罪から娘たちを遠ざけるため、クリスマスに楽器を買い与えたことだとされる。グループ名のESGは、Emerald Sapphire & Goldの頭文字を取ったものだ。

初期メンバーはRenee、Valerie、MarieのScroggins姉妹に、David Miles(ギター)とLeroy Glover(ベース)。その後も編成を変えながら活動を続け、のちにはChistelle ScrogginsやNicole Scrogginsも参加している。

結成からデビューまで

1979年、母親が娘たちをタレントコンテストに出場させた際、審査員だったEd Bahlmanが彼女たちを見出し、後に99 Recordsを立ち上げる前から関わるようになった。1980年には、マンハッタンのクラブHurrahでA Certain Ratioの前座を務めた際、Factory Records創設者のトニー・ウィルソンがサウンドチェックを聴いてレコード制作を持ちかけた。

その後、わずか3日でニュージャージー州のスタジオに入り、Joy Divisionなどを手がけたMartin Hannettと録音している。1981年には、デビューEP ESG を発表した。このEPは3曲のライヴ音源と3曲のスタジオ録音で構成され、スタジオ側はHannettがプロデュースしている。

音楽的特徴

ESGの音楽は、姉妹が担う複雑なポリリズムを軸にしている。そこにベースが土台を作り、ギターはポップ寄りのフレーズや空気感を加える形だ。ジャンル表記はFunk / Soulだが、スタイルとしてはFunkとNew Waveの両方が挙がる。実際、リズムの組み方はファンク寄りで、音の配置や間の取り方にはポストパンク以降の感覚も入っている。

1982年のEP ESG Says Dance to the Beat of Moody、1983年のアルバム Come Away With ESG でも、その構成は大きく変わっていない。打楽器とベースの組み合わせを中心に置いた作りが続いている。

サンプリングされ続けた曲

ESGの楽曲は、ヒップホップのサンプリング素材として広く使われた。TLC、Wu-Tang Clan、Beastie Boys、Big Daddy Kane、UnrestなどがESGのビートを取り込んでいる。特に「UFO」は、Notorious B.I.G.、Public Enemy、Gang Starr、MF DOOM、DJ Shadow、J Dillaなど、多くのアーティストに使われてきた。

「Moody」と「You’re No Good」はMartin Hannettとのセッションで一発録りで完成し、テープに空きがあったため、その場でもう1曲録音して生まれたのが「UFO」だったという。結果的に、この曲が後年のサンプリング文化の中で重要な素材になっている。

1980年代の評価とその後

1981年のEPは、The New York Timesの年間ベストEP/カセット部門で2位、The Village VoiceのPazz & Jop批評家投票で3位に入っている。1981年にはThe Clashのニューヨーク公演にも、Grandmaster Flash & The Furious Five、The Slits、Bad Brainsらと並んで前座として出演した。

その後、ESGはしばらく活動を止めるが、1990年代初頭に再結成する。1991年には、それまでの音源をまとめたコンピレーション ESG で復帰を示した。1992年には、サンプリング利用について触れた12インチEP Sample Credits Don’t Pay Our Bills を発表している。1995年にはライヴ盤 ESG Live! をリリースし、旧曲と新曲を並べた。

現在までの流れ

1990年代後半にも録音を続け、編成にはScroggins姉妹の娘であるChistelleとNicoleも加わった。オリジナルの結成から現在まで、ESGはファンク、ニューウェイブ、ヒップホップの接点にあるバンドとして扱われてきた。

参考にできる関連サイト

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Funk New Wave
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