Fairport Convention

Vinyl Record Reviews

Fairport Convention

Fairport Conventionとは

Fairport Conventionは、1967年に結成されたイングランドのフォーク・ロック・バンドです。ロックを土台にしながら、フォークの旋律や伝承曲を取り込んでいったグループとして知られています。初期はアメリカのフォーク・ロックからの影響が強く、そこから英国の伝統音楽へと軸足を移していきました。

活動の転機になった出来事

バンドの歴史で大きな出来事になったのが、1969年5月12日にロンドン近郊のM1高速道路で起きた交通事故です。この事故で、当時19歳だったドラマーのマーティン・ランブルと、ギタリストのリチャード・トンプソンの恋人ジーニー・フランクリンが亡くなりました。事故を起こしたのは居眠り運転をしていたローディーで、後に危険運転致死罪で有罪となっています。

この出来事のあと、生き残ったメンバーたちは田舎にこもり、フィドル奏者のデイヴ・スワーブリックとドラマーのデイヴ・マタックスを迎えます。そこで、イギリス古来の伝統歌をベース、ドラムス、エレキ楽器で演奏する方向へ進みました。

『Liege & Lief』の位置づけ

その流れの中で1969年12月に発表された4作目『Liege & Lief』は、モダンなブリティッシュ・フォーク・ロックの出発点としてよく取り上げられます。アメリカ由来のフォーク・ロックから、英国の伝統音楽を再解釈する方向へ切り替えた作品として、バンドの歴史の中でも重要な位置にあります。

音楽的特徴

  • ロックの編成にフォークの要素を組み合わせている
  • 伝統曲や民謡の扱いが大きい
  • フィドルやヴァイオリンの音色が前に出る場面が多い
  • エレキギター、ベース、ドラムスを使いながら英国の伝承曲を演奏する構成が特徴になっている

メンバーと周辺の人たち

Fairport Conventionには、Dave Mattacks、Richard Thompson、Sandy Denny、Ric Sanders、Dave Pegg、Trevor Lucas、Jerry Donahue、Gerry Conway、Simon Nicol、Dave Swarbrick、Ashley Hutchings、Dan Ar Braz、Chris Leslie、Judy Dyble、Martin Lamble、Bruce Rowland、Martin Allcock、Iain Matthews、Roger Hill、David Rea、Bob Brady、Roger Burridge、Tom Farnell など、多くのメンバーが関わっています。長い活動の中で編成が変わりながら、バンドの音作りも少しずつ更新されてきました。

影響と受け止められ方

Fairport Conventionは、英国の伝統音楽をロックの文脈で扱う流れを前に進めたバンドとして語られることが多いです。特に『Liege & Lief』以降の方向性は、後のブリティッシュ・フォーク・ロックの聴き方に影響を与えた資料として参照されています。アメリカのフォーク・ロックを起点にしながら、英国の民謡や伝統曲を中心に据えた展開は、このバンドの活動を追ううえで外せないポイントです。

関連サイト

toast