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Fancyfluidは、1988年にイタリアのトリノで結成されたネオ・プログレッシブ・ロック・バンドだ。1997年まで活動していた。メンバーはFabrizio Goria、Sandro Bruni、Lorenzo Ribola、Paolo Annone、Roberto Pasquino、Aldo Vianzone、Gianfabio Cappelloで、活動の中心にはリード・ヴォーカルとアコースティック・ギターを担当するFabrizio Goria、キーボードのSandro Bruni、ベース/ギターのPaolo Annoneがいた。
デビュー作は1989年のセルフタイトル作品『Fancyfluid』で、続いて1990年に『Weak Waving』、1992年に『King's Journey』を発表している。これらはいずれもフランスのプログレッシブ・ロック専門レーベルMuseaからのリリースだった。1995年には『The Sheltering Sea』を残し、その後バンドは解散している。
活動期間はおよそ10年ほどで、作品数は多くないが、1980年代後半から1990年代半ばにかけてのイタリアン・プログレ系バンドの流れの中に位置づけられるグループだ。
Fancyfluidの音楽は、英ネオ・プログレの流れを受けつつ、楽曲の組み立てではGenesisに近いアプローチを見せる。さらに、1970年代のイタリアン・シンフォニック・プログレの要素も取り込んでいて、そこにアコースティック・ギターの細かなフレーズやフルート・ソロが加わる。
そのため、バンドのサウンドはロックの骨格を持ちながら、演奏面ではメロディのつなぎ方や展開の作り方にプログレらしい手つきが出ている。英プログレの影響とイタリア独自のシンフォニックな感触が同居している点が、このバンドの特徴として整理できる。
Fancyfluidを聴くときは、まずFabrizio Goriaのヴォーカルとアコースティック・ギター、Sandro Bruniのキーボード、Paolo Annoneのベース/ギターがどう噛み合っているかを見るとわかりやすい。とくに、メロディを前に出しながらも、曲の展開でプログレらしい流れを作る部分に耳が向く。
イタリアのネオ・プログ系を追うときに、1980年代後半から1990年代前半の作品群として押さえておきたいバンドのひとつだ。