First Choice

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First Choice

First Choiceとは

First Choiceは、フィラデルフィア出身の女性ヴォーカル・トリオだ。ジャンルはFunk / Soul、スタイルとしてはSoulやDiscoに位置づけられている。メンバーは時期によって入れ替わっており、Rochelle Fleming、Wardell Piper、Joyce Jones、Ursula Herring、Annette Hardeman、Debbie Martin、Mulaney Starといった名前が残っている。

フィラデルフィア・ソウルの流れから登場

グループの前身は、Rochelle Fleming、Joyce Jones、そしてChester, PA出身のAnnette Guestを中心にした「Debonettes」だった。最初はフィラデルフィア周辺のタレントショーやイベントで活動していた。Rochelle FlemingとAnnette Guestは、フィラデルフィアのOverbrook High School在学中に声を合わせていたメンバーでもある。Guestの母親の家でリハーサルを重ね、WDAS RadioのDJであるGeorgie Woodsに接触したことから、Philly soulのギタリスト兼ソングライター兼プロデューサーのNorman Harrisへつながっていく。

レコーディング段階では、Fleming、Guest、Wardell Piper、Malanie McSearsの編成だった。最初のリリースは、Norman HarrisとAllan Felderが書いた「This Is the House Where Love Died」で、1972年にSceptor RecordsのWandレーベルから出たが、全米チャートには入らなかった。その後、Mulaney Starがグループを離れている。

「Armed and Extremely Dangerous」でブレイク

1973年、First ChoiceはPhilly Grooveレーベルと契約し、Bell Records経由で配給された。そこで出した「Armed and Extremely Dangerous」が最初の大きなヒットになる。BillboardのR&Bチャートで11位まで上がり、イギリスでもトップ20ヒットになった。この時期にWardell Piperが抜け、Joyce Jonesが加入している。

同年のアルバム『Armed and Extremely Dangerous』には、妊娠をめぐる注意喚起を含んだ「Smarty Pants」や、Al Greenの「Love and Happiness」のカバーが収録された。続くシングル「Newsy Neighbors」は1974年初頭にR&Bチャート35位を記録している。

70年代後半の展開とアルバム『Delusions』

1977年ごろにJoyce Jonesが脱退し、Ursula Herringが加入した。1977年秋に出た『Delusions』は、一般的にグループの代表作のひとつとして扱われている。ダンス曲とバラードが並び、Rochelle Flemingのリード・ヴォーカルが前面に出たアルバムだ。

その後、Gold Mindからの『Hold Your Horses』が1979年3月にリリースされ、タイトル曲はディスコ・クラシックとして知られるようになった。同じ年にDebbie MartinがUrsula Herringの後任として加わっている。グループは1983年ごろに解散した。

「Let No Man Put Asunder」とハウス・ミュージックへの接続

First Choiceの名前がディスコ以後も残った大きな理由のひとつが、1977年の「Let No Man Put Asunder」だ。この曲は、Walter Gibbons、Frankie Knuckles、Shep Pettiboneといった初期ダンス・ミュージックのDJ/リミキサーたちに支持され、クラブで長く使われた。以後もハウスやHi-NRG向けのリミックスとして再発され続けている。

ウェブ検索で確認できる情報では、この曲はSteve "Silk" Hurleyの「Jack Your Body」や、Todd Terry、The Jungle Brothersなどにも影響を与えたとされている。さらに、300以上の楽曲にサンプリングされたという記述もある。First Choiceの音源が、ディスコからハウスへ移る流れの中で参照され続けたことが分かる。

「Doctor Love」や「Love Thang」も、後のハウス/テクノ・シーンの土台として扱われることがある。特に「Love Thang」と「Let No Man Put Asunder」は、80年代のクラブDJのミックスに取り上げられ、再評価が進んだ。

Rochelle Flemingの存在感

First Choiceの音楽的な核にいたのが、リード・ヴォーカルのRochelle Flemingだ。彼女の歌声は、First Choiceとしての6作のスタジオ・アルバムだけでなく、80年代以降のクラブ、ダンス、R&B、ポップ、ヒップホップの楽曲でも繰り返しサンプリングされている。音源資料では、彼女は音楽史上もっとも多くサンプリングされたヴォーカリストの一人に数えられている。

1987年にはFlemingが従兄弟のLaconya FlemingとLawrence Cottelを加えてFirst Choiceを再編し、Prelude Records向けに「Love Itch」を録音した。90年代以降も、Rochelle Flemingはアメリカとヨーロッパで録音を続けている。

First Choiceを聴くときのポイント

  • フィラデルフィア・ソウルの流れの中で育った女性ヴォーカル・グループであること
  • 「Armed and Extremely Dangerous」でR&Bチャートと英国チャートに食い込んだこと
  • 『Delusions』と『Hold Your Horses』が70年代後半の代表作として扱われていること
  • 「Let No Man Put Asunder」がディスコ後のハウス・ミュージックに強く接続したこと
  • Rochelle Flemingの歌声がクラブ文化の中で何度も参照されてきたこと

First Choiceは、70年代のフィラデルフィア産ソウル/ディスコを代表するグループとして活動しながら、その後のクラブ・ミュージックにも音源が残り続けた。アルバム単位で追っても面白いし、「Let No Man Put Asunder」から入ってハウス側の文脈で聴くのも分かりやすい。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Disco Soul
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