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Fonográfは、1973年末に結成されたハンガリーのカントリー・ロック・バンドだ。活動期間は1985年までで、ロックを軸にしながら、ハンガリー民謡やカントリーの要素を取り入れた音楽で知られている。
Fonográfの名前は、ヤーノシュ・ブロディが編集を務めていたイッレーシュ・クラブの機関誌に由来する。結成時のメンバーには、レヴェンテ・セーレーニ、ヤーノシュ・ブロディ、ラースロー・トルチュヴァイ、サボルチ・セーレーニらが参加していた。彼らは以前から、ハンガリーの代表的なバンドとして知られるIllésや、Tolcsvayék、Trióなどで活動していた人物でもあり、そうした経歴からFonográfはスーパーグループとして扱われることが多い。
1973年末にIllésが活動を終えたあと、セーレーニ兄弟とブロディがそのままFonográfへ移った流れも、このバンドの出発点を理解するうえで重要だ。
プロフィールにある主なメンバーは次の通りだ。
編成を見ると、ギター、スティールギター、キーボード、ベース、ドラムを中心にしたロック・バンドの形がはっきりしている。そこに複数のボーカルが加わることで、曲ごとの役割分担が見えやすい構成になっている。
Fonográfの音楽は、カントリー、ハンガリー民謡、ロック、ビートを組み合わせたものとして整理できる。特に、セーレーニ&ブロディの作曲コンビとトルチュヴァイが曲作りを担い、ブロディの歌詞と組み合わされる形が多かった。
ウェブ上の情報では、1974年のレヴェンテ・セーレーニのソロ作『Utazás』に、後のFonográfにつながる要素がすでに見られるとされている。具体的には、緻密な楽曲構成、ギター・ソロの作り込み、演奏や歌のまとまりが挙げられている。こうした点から、Fonográfは単なるカントリー・ロックではなく、プログレッシブ・ロック寄りの構成感も持ったバンドとして受け取られている。
Fonográfは1985年に解散するまで、ハンガリーのロック・シーンで独自の立ち位置を保っていた。Illésなどで培われた作曲や歌詞の感覚を引き継ぎながら、カントリー・ロックの形式に落とし込み、そこへ民謡的な要素や複数のボーカルを重ねていった点が特徴だ。
ハンガリー国内では、既存のロックの枠だけでは収まりにくいスタイルを作ったバンドとして扱われることが多い。関連サイトとしては、公式のFacebookページ、zikkurat.huのFonográfページ、そしてハンガリー語版Wikipediaが確認できる。
Fonográfを知るときは、Illésの流れをくむメンバーが集まったバンドであること、カントリーと民謡とロックをつないでいること、そして曲作りに緻密さがあることの3点を押さえておくと見通しが立ちやすい。ハンガリーのロック史の中で、演奏面とソングライティングの両方を意識して作られたグループとして見ていくと、活動の輪郭がつかみやすい。