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Fred Katz(フレッド・カッツ)は、1919年2月25日にニューヨーク州ブルックリンで生まれ、2013年9月7日にカリフォルニア州サンタモニカで亡くなった、アメリカの作曲家、ソングライター、指揮者、チェリスト、ピアニスト、教育者だ。ジャンルとしてはJazzやStage & Screenに関わり、特にサウンドトラックの分野で知られている。
クラシック教育を受け、チェロとピアノの両方で奨学金やフェローシップを得た経歴を持つ。パブロ・カザルスに師事したことも、彼の音楽的土台を語るうえで重要なポイントだ。のちにはサン・フェルナンド大学で民族音楽学の教授も務めている。
カッツの名前がよく挙がる理由のひとつは、チェロを即興演奏できるジャズの独奏楽器として前面に出した初期のミュージシャンの一人とされていることだ。専門誌CODAでは「最初の本物のジャズ・チェリスト」と評された記述もある。
ピアノとチェロの両方で神童と呼ばれた幼少期を経て、1950年代のロサンゼルスのジャズ・シーンで活動し、チェロをジャズの表現に持ち込んだ人物として知られる。ジャズでチェロをどう扱うか、その実例を示した存在として見られている。
1955年から1958年にかけては、チコ・ハミルトン・クインテットでチェロを演奏し、作曲も担当した。この時期の仕事は、カッツのチェロ奏法と作曲の両方を確認できる重要な活動歴にあたる。
当時のジャズ・グループ編成の中でチェロをどう機能させるかという点でも、彼の役割は大きかった。ベースやホーンとは違う音域と音色を持つチェロを、ジャズのアンサンブルに自然に組み込んでいった。
1950年代後半には映画監督ロジャー・コーマンと出会い、その後は複数の作品でコラボレーションしている。A Bucket of Blood、Ski Troop Attack、Creature from The Haunted Sea、そしてリトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960年)など、通算7本のコーマン作品に関わった。
リトル・ショップ・オブ・ホラーズについては、カッツがその作品のために新しく作曲したというより、過去のコーマン作品向けに書いた楽曲が音楽編集者によって再構成されて使われた、という経緯が残っている。ただしクレジットや楽曲自体はカッツのものとして扱われている。
演奏や作曲だけでなく、デッカ・レコードとパシフィック・ジャズ・レーベルでA&Rディレクターも務めた。制作やレパートリーの選定にも関わっていたことがわかる。
さらに、7th Army Headquartersの音楽監督を務め、Lena Horne、Mindy Carson、Vic Damone、Ken Nordine、Frankie Laineといったアーティストとも仕事をしている。現場での演奏、制作、教育まで幅広く手がけた人物だ。
Fred Katzは、ジャズにおけるチェロの役割を広げた人物として扱われている。クラシックの技術を持ったうえで、ロサンゼルスのジャズ・シーンに入り、演奏、作曲、映画音楽、レーベル業務まで関わった点が特徴だ。
ジャズと映像音楽のあいだを行き来しながら、チェロを表現の中心に置いた活動は、当時のジャズ史の中でもかなり珍しいものだった。現在でも、チェロ奏者としてのジャズ史上の位置づけや、コーマン作品の音楽を通じて名前が参照されている。