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Galactic Supermarketは、1974年にリリースされた西ドイツのクラウトロック/コズミック・ミュージック系作品だ。名前だけ見るとバンド名のようだが、実態としては「The Cosmic Jokers」の拡張版にあたる作品として紹介されることが多い。参加メンバーには、クラウス・シュルツェ、マヌエル・ゲッチング、ハラルト・グロスコップ、ディーター・ディルクス、ユルゲン・ドラーゼ、ローズィ・ミュラー、ジル・レットマンが並ぶ。
このシリーズは、オール/コスミッシェ・ムジーク・レーベル周辺のミュージシャンたちによるジャム・セッションをもとにした作品群として知られている。もともとの「The Cosmic Jokers」関連作品は、レーベル主宰のロルフ=ウルリッヒ・カイザーが、参加ミュージシャンの許可を得ずに録音・編集し、無断でリリースしたことで知られる。印税も支払われず、その後の訴訟をきっかけにカイザーはドイツの音楽シーンから退くことになったとされる。
Galactic Supermarketは、その流れの中で出た続編的な位置づけの作品として扱われている。参加メンバーの顔ぶれを見ると、当時の西ドイツ実験音楽の中心にいた人脈がそのまま集まっているのがわかる。
『Galactic Supermarket』は、前作『The Cosmic Jokers』と比べるとドラムの比重が増していて、ロック寄りの組み立てが目立つ。そこにマヌエル・ゲッチングのギターワークが加わることで、アッシュラ・テンペルに近い感触も出ている。電子音の広がりだけで押し切るタイプではなく、リズム隊とギターが前に出る場面が多い。
ジャンル表記としてはElectronicとRockが並び、スタイルにはExperimental、Psychedelic Rock、Krautrock、Space Rockが挙げられている。実際の内容も、そのあたりの要素をまたぎながら進む作品として受け止められている。
この作品を理解するうえでは、1970年代前半の西ドイツのクラウトロックやコズミック・ミュージックの流れを押さえておくと見やすい。クラウス・シュルツェは電子音楽寄りの活動で知られ、マヌエル・ゲッチングはアッシュラ・テンペルの中心人物としてギター主体の長尺演奏を展開していた。ハラルト・グロスコップも、同時代の実験的なロック/電子音楽の現場に深く関わっていた。
Galactic Supermarketは、そうした人脈が一つのセッション的な形で交わった記録として読める。作品単体というより、当時のシーンの接点を示す資料のような性格も持っている。
この作品の聴きどころは、電子音の広がりに加えて、ドラムとギターが前に出る構成にある。『The Cosmic Jokers』側の浮遊感だけでなく、よりロックの手触りが強いので、アッシュラ・テンペル系の演奏を追っている人には入りやすい。クラウトロック、スペース・ロック、即興演奏の接点をそのまま記録したような内容として楽しめる。
Galactic Supermarketは、無断リリースという複雑な背景を持ちながらも、1970年代西ドイツの実験音楽シーンを知るうえで外せない一枚として扱われている。参加メンバーの顔ぶれ、ロック寄りの演奏、そしてコズミック・ミュージックの流れが、そのまま作品の中に残っている。