Ginger Baker's Air Force

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Ginger Baker's Air Force

Ginger Baker's Air Forceとは

Ginger Baker's Air Forceは、ドラマーのジンジャー・ベイカーを中心に1970年に始動したイギリスのスーパーグループだ。前身にはクリーム、そしてブラインド・フェイスがあり、ブラインド・フェイスが事実上解散した流れの中で立ち上がったプロジェクトとして知られている。

当初は数回のライブ企画として動き出したが、トラフィックのスティーヴ・ウィンウッドやクリス・ウッドが参加を受けたことで、本格的なバンドとして形になった。ロック、ジャズ、ファンク/ソウルをまたぐ編成で、プログレッシブ・ロック、フュージョン、ジャズ・ロック、ハード・ロック、アフロビートの要素を含む音楽を残している。

結成の背景

バンドの始動は1970年1月。オリジナル・ラインナップには、ジンジャー・ベイカーのほか、スティーヴ・ウィンウッド、リック・グレッチ、ジーン・ジャネット・ジェイコブス、デニー・レイン、フィル・シーマン、アラン・ホワイト、クリス・ウッド、グラハム・ボンド、ハロルド・マクネア、レミ・カバカらが名を連ねていた。かなり大人数の編成で、ドラムが複数入る構成もこのバンドの特徴だ。

初期の代表的な公演としては、1969年のバーミンガム・タウン・ホール、1970年のロイヤル・アルバート・ホールでのライブがある。1970年1月15日のロイヤル・アルバート・ホール公演は録音され、同年3月30日にライブ盤『Ginger Baker's Air Force』として発表された。これがデビュー作になっている。

音楽的特徴

Ginger Baker's Air Forceの音は、ロックの演奏力を軸にしつつ、ジャズ寄りの展開やアフロビートのリズム感を取り込んでいる。ベイカーはその後、サハラ砂漠を越えてナイジェリアのラゴスへ渡り、フェラ・クティと接点を持った。そこでの活動を通じて、Why Black Man Dey SufferLive!Stratavariousなどにも参加している。

このアフリカでの経験は、Air Forceのサウンドにも反映されたと見られている。実際、バンド名義の楽曲やライブでは、単純なハードロックだけでなく、反復するリズムやホーンを含む編成が前に出る場面が多い。

メンバーの顔ぶれ

参加メンバーには、スティーヴ・ウィンウッド、アラン・ホワイト、リック・グレッチ、グラハム・ボンド、レミ・カバカ、スティーヴ・グレゴリー、バド・ビードル、コリン・ギブソン、ケニー・クラドック、ジョニ・ハーストラップ、アルキ・アッシュマン、ブライアン・フレデリック・ハインズ、ジネット・ジェイコブス=ウッドなどがいる。ロック、ジャズ、ソウル系の人材が混ざった編成で、当時のスーパーグループらしい人選になっている。

また、初期公演にはエレノア・バローシアンも加わっていた記録がある。ライブごとに編成が変わることもあり、固定バンドというより、ベイカーを軸にした大型セッションの色合いも強い。

ライブ活動とその後

1970年4月19日には、ロンドンからメキシコシティを目指すワールドカップ・ラリーの開始に合わせて、ウェンブリー・スタジアムでセットを披露している。スタジアム規模のイベントにも組み込まれていたあたり、当時の注目度がうかがえる。

その後、2015年末にはベイカーが新編成「Ginger Baker's Air Force 3」で2016年にツアーを行うと発表した。新しい才能を紹介しつつ旧友とも共演する構想が示されていたが、2015年1月26日のロンドン公演では演奏時間が短くなり、休憩を挟む場面もあった。2016年2月には深刻な心臓の疾患が診断され、ツアーは中止となっている。ジンジャー・ベイカーは2019年10月に死去した。

聴くポイント

  • 複数のドラマーが重なる編成
  • ロックとジャズの間を行き来する展開
  • ホーンやオルガンを含む大編成の音作り
  • アフロビート由来のリズム感
  • ライブ盤を起点にしたバンドの立ち上がり

Ginger Baker's Air Forceは、1960年代末から70年代初頭のイギリス・ロック周辺で起きていた、ジャンル横断の流れをそのまま体現したグループだ。クリームやブラインド・フェイスの延長線上にありながら、ジャズやアフロビートへ踏み込んだ点にこのバンドの特徴がある。

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