Glass Beams

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Glass Beams

Glass Beamsとは

Glass Beamsは、メルボルン(ナーム)を拠点に活動するプロジェクトで、インド系オーストラリア人のマルチ楽器奏者・プロデューサー、ラジャン・シルヴァによって始まった。プロフィールでは、循環するリフと目まぐるしく動くメロディを軸にしたサイケデリアを鳴らす存在として紹介されている。活動の中心にいるのはシルヴァ1人で、発起人であり、公開されている範囲では唯一のメンバーでもある。

活動の始まりと現在まで

ウェブ上の情報では、Glass Beamsは2020年のコロナ禍にメルボルンで始動した。デビューEPは2021年の『Mirage』。その後、2024年3月にはNinja Tuneから2作目EP『Mahal』を発表している。『Mahal』はビルボードのコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートで5位、ジャズ・アルバム・チャートで13位に入っていて、リリース時に注目を集めた。

音楽の特徴

Glass Beamsの音は、サイケデリック・ロックを土台に、ファンク、ソウル、フュージョンの要素を混ぜたものとして整理できる。反復するギターやリフが前に出て、そこにインド音楽由来の旋律感やリズム感が重なる構成が目立つ。サーフ・ロック的な軽さや、現代的なエレクトロニカの処理も取り込まれていて、単純なロックバンドの枠には収まっていない。

とくに『Mirage』以降は、東西の音楽語法を並べるだけでなく、同じ曲の中で自然に接続する作り方が特徴的だ。演奏の密度は高いが、音数で押すというより、同じフレーズを少しずつずらしながら展開していく場面が多い。

影響源と背景

シルヴァは、幼い頃に見たジョージ・ハリスン追悼コンサート「Concert for George」が着想源のひとつだったとされる。そこにはラヴィ・シャンカルらが出演していて、インド古典音楽への入口にもなったようだ。さらに、1970年代にインドから移住した父親のルーツを通じて触れたインド古典音楽、ディスコ、ポップの影響も大きい。

加えて、R.D.バーマン、カリヤンジー=アーナンドジー、アナンダ・シャンカルといった70年代インド映画音楽の作曲家たちの作風が参照されている。そこにオーストラリアのサーファー・ロックや現代のエレクトロニカが混ざり、Glass Beamsの現在の音像につながっている。

匿名性のスタイル

Glass Beamsは、ビーズ細工の装飾が施されたマスクを着けて演奏や撮影を行ってきた。素性を前面に出さず、音楽そのものを中心に置く姿勢を取っていたが、2024年の『Mahal』発表前にはシルヴァ本人の情報が公になっている。シルヴァはこの匿名性を、自我の消失やインドラ網の思想になぞらえて説明している。

チェックしやすい作品

  • 2021年 EP『Mirage』
  • 2024年 EP『Mahal』

関連サイト

Glass Beamsは、インド音楽の影響を強く感じるフレーズと、ファンクやサイケデリック・ロックの反復を組み合わせたプロジェクトとして整理しやすい。EPの枚数はまだ多くないが、活動の始まりから現在までの流れを見ると、音の組み立て方と背景のつながりがはっきりしている。

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