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Glen Hansardは、アイルランド・ダブリン出身のシンガー、ギタリスト、ソングライター、俳優だ。1970年4月21日生まれで、10代前半からダブリンの街頭でバスキングを始めたことで知られている。学校を13歳で辞め、グラフトン・ストリートで演奏を続けながらキャリアを積んだ。
ハンサードは、ダブリンの路上での演奏を通じて仲間と出会い、1990年にThe Framesを結成した。The Framesはスタジオ・アルバムを6枚発表しており、1990年代から2000年代にかけてアイルランドのロック・シーンで重要な存在として活動した。
彼の初期の活動は、ライブハウスやスタジオだけでなく、路上での演奏が土台になっている。バスキングを続けながら音楽を広げていった経歴は、Glen Hansardの活動を語るうえで外せない部分だ。
俳優としては、1991年の映画『The Commitments』でギタリスト役のアウトスパン・フォスターを演じたことで注目を集めた。その後、国際的な知名度を大きく押し上げたのが、2007年の映画『Once』だ。『Once』は元The Framesのメンバーだったジョン・カーニーが監督を務め、ハンサード自身が主演した。
この作品では、マルケータ・イルグロヴァと共演し、音楽面でも強い結びつきを見せた。二人は後にThe Swell Seasonとしても活動している。
『Once』のサウンドトラックには、ハンサードのこれまでの楽曲に新しいアレンジを加えたものが含まれている。また、マルケータ・イルグロヴァとの共作曲も収録され、その中の「Falling Slowly」は2007年のアカデミー賞で歌曲賞を受賞した。グラミー賞でもノミネートされている。
この曲は、ハンサードのソングライターとしての活動と、イルグロヴァとの共同作業が広く知られるきっかけになった。The Swell Seasonでの活動も、この流れの中で見ておきたい。
ジャンルとしてはロックに分類されるが、実際のサウンドはフォーク・ロックの要素が強い。ギターを軸にした曲作り、ライブでの歌唱、そして路上演奏で培った発声や間合いが、彼の音楽の中心にある。
The Framesではバンドとしてのロック色があり、The Swell Seasonやソロ活動では、歌とアコースティック・ギターを前面に出した形が目立つ。作品ごとに編成は変わるが、歌詞とメロディを重視する姿勢は一貫している。
『Once』以降も、ハンサードはソロでの活動を続けた。成功した後も、ダブリンのグラフトン・ストリートでホームレス支援のためのチャリティー・バスキングを毎年続けていたとされる。路上演奏から始まった原点を、そのまま残し続けた形だ。
バスキングで音楽を始め、バンドでキャリアを築き、映画を通じて世界的に知られるようになった流れは、Glen Hansardの経歴をかなりはっきり示している。
Glen Hansardは、ダブリンの路上で始まった演奏を出発点に、バンド、映画、デュオ活動、ソロ活動へと場を広げてきたアーティストだ。The Framesでの活動、The Swell Seasonでの共作、『Once』での成功が、それぞれつながっている。