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Glenn Frey(グレン・フライ)は、1948年11月6日生まれのアメリカのミュージシャン、シンガー、ソングライター、俳優だ。出身はミシガン州デトロイトで、ロックとポップを軸に活動した。特にポップ・ロック、ロックンロール寄りの楽曲で知られている。
フライの活動で最初の大きな転機になったのは、地元デトロイトでのバンド活動の中で参加した、1968年のボブ・シーガー「Ramblin' Gamblin' Man」だ。ここではアコースティックギターとバックコーラスを担当している。
その後、彼はロサンゼルスへ移り、シンガーソングライターのジャクソン・ブラウンと知り合う。両者は一時同居するほどの関係になり、このつながりから「Take It Easy」が生まれた。この曲は、1971年にドン・ヘンリーらと結成したEaglesの最初のシングルとなり、1972年に全米12位を記録している。
Eaglesの結成では、フライとヘンリーがもともとリンダ・ロンシュタットのバックバンドで雇われたことがきっかけになっている。そこにベーシストのランディ・マイズナー、マルチ楽器奏者のバーニー・リードンを加えて、バンドが形になった。
Eaglesでは、フライはソングライターとしても中心的な存在だった。「Take It Easy」はバンドの出発点になった楽曲で、彼の活動を語るうえで欠かせない曲だ。Eaglesはロックの枠の中で、メロディを前面に出した楽曲を多く残している。
フライ自身の作風は、ロックンロールの要素を持ちながら、ポップ寄りの聴きやすさもある。ギターを軸にした曲作りと、歌とコーラスのバランスがはっきりしているのが特徴として挙げられる。
1980年にEaglesが解散すると、フライはソロ活動へ軸足を移した。ソロでは「The Heat Is On」「The One You Love」「Smuggler's Blues」「Sexy Girl」などのトップ40ヒットを出している。
特に「The Heat Is On」は映画『ビバリーヒルズ・コップ』の主題歌として知られている。「Smuggler's Blues」はテレビドラマ『マイアミ・バイス』とのタイアップでもよく知られ、フライ自身も同ドラマにゲスト出演した。音楽活動だけでなく、俳優としての仕事も並行していた。
フライの音楽は、ロックとポップの間を行き来する作りが目立つ。Eagles時代もソロ時代も、派手な演奏で押すタイプというより、曲の輪郭をはっきりさせる方向に強みがあった。
こうした特徴は、Eaglesの楽曲にもソロ曲にも共通して見られる。アメリカン・ロックの中でも、ラジオで流れやすい形にまとめる感覚が強い人だった。
グレン・フライは、関節リウマチと潰瘍性大腸炎という持病を長年抱えていた。2015年11月には胃の手術のために入院し、その後は肺炎などの合併症で病状が悪化した。2016年1月18日、67歳で亡くなっている。
彼の活動は、デトロイトでのバンド経験から始まり、Eaglesの結成、そしてソロでのヒットへとつながっていく。ロックバンドのメンバーとしても、ソロのヒットメーカーとしても、曲を前に出す仕事を続けた人だ。