Grover Washington, Jr.

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Grover Washington, Jr.

Grover Washington, Jr.について

Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントンJr.)は、1943年12月12日にアメリカ・ニューヨーク州バッファローで生まれたサクソフォニストだ。ジャズ、ファンク、ソウルの領域で活動し、特にジャズ・ファンクとソウル・ジャズの文脈で知られている。1999年12月17日、ニューヨークで56歳で亡くなった。

活動の流れ

キャリアの中で大きな転機になったのが、1975年2月に発表された4作目『Mister Magic』だ。クリード・テイラーのプロデュースで、Kuduレーベルからリリースされたこの作品では、ボブ・ジェームス、フィル・アップチャーチ、ハーヴィー・メイソン、ラルフ・マクドナルド、エリック・ゲイルといったプレイヤーが参加している。アルバムはソウル・アルバムチャートとジャズ・アルバムチャートで1位を記録し、ポップチャートでも10位まで上昇した。

この『Mister Magic』の成功によって、Grover Washington, Jr.は後にスムーズジャズと呼ばれる流れを先取りする存在として広く認識されるようになった。

代表作『Winelight』と「Just the Two of Us」

1980年のアルバム『Winelight』も重要な作品だ。このアルバムからのシングル「Just the Two of Us」では、ビル・ウィザースがリードヴォーカルを担当している。楽曲は全米チャート2位まで上昇し、大きなヒットになった。ワシントンとウィザースはこの曲でグラミー賞を受賞している。

インストゥルメンタルのサックス奏者として活動してきた人物が、ポップスのチャートでも存在感を示した例として、この曲は今もよく参照されている。

音楽的な特徴

Grover Washington, Jr.の演奏は、ジャズを土台にしながら、ファンクやソウルの要素をはっきり取り入れている。ジャズ・ファンク、ソウル・ジャズという枠組みの中で、サックスを前面に出した楽曲を多く残した。

『Mister Magic』のような作品では、リズム隊やギター、キーボードの存在感も強く、ジャズの即興性だけでなく、ソウルやファンクのグルーヴを軸にした構成が目立つ。こうした作り方が、後のスムーズジャズの聴かれ方にもつながっている。

影響と評価

Grover Washington, Jr.は、サックスをポピュラー音楽の前線に押し出した人物として評価されている。ジャズの聴き手だけでなく、R&Bやソウル、ファンクのリスナーにも届く作品を残した点が特徴だ。

また、彼の楽曲はサンプリングの対象にもなっていて、WhoSampledでも多くの参照が確認できる。こうした点からも、作品が後続のヒップホップやR&Bの制作現場で使われてきたことがうかがえる。

ディスコグラフィーを見るときの入口

  • 『Mister Magic』: 商業的なブレイクスルーとなった作品
  • 『Winelight』: 「Just the Two of Us」を収録した代表作
  • Blue NoteやAllMusic、All About Jazzなどの資料でも、ジャズ・ファンクやソウル・ジャズの重要人物として扱われている

Grover Washington, Jr.を追うなら、まず『Mister Magic』と『Winelight』から入ると流れがつかみやすい。そこから先に進むと、ジャズとソウルのあいだを行き来しながら、サックスを軸に自分の音を作っていった人だということが見えてくる。

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