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Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)は、1940年4月12日生まれ、アメリカ・イリノイ州シカゴ出身のジャズ・ピアニスト、キーボーディスト、作曲家、バンドリーダーだ。ジャズを中心に、Funk / Soul、Fusion、Jazz-Funkの領域でも活動してきた。
6歳でピアノを学び始め、11歳の時にはモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏していたという。早い段階から演奏家としての基盤を作り、その後は作曲家、バンドリーダーとしても存在感を強めていった。
広く知られるようになったきっかけのひとつは、トランペッターのMiles Davisとの仕事だ。そこからBlue Noteの創設者Alfred Lionへつながり、1960年代にはリーダー作とサイドマンとしての録音を重ねた。
1963年から1968年にかけては、Miles Davisのレギュラー・グループの一員として活動している。この時期の経験を経て、1960年代後半からはジャズ・フュージョンへと軸足を移し、自身のグループでも新しいサウンドを追求した。
1970年代にはHeadhunters名義のアルバムが大きなセールスを記録した。アコースティックなジャズの文脈と、当時のファンクやリズム・ミュージックをつなぐ動きが、この時期の活動にまとまっている。
Herbie Hancockの代表曲としては、「Watermelon Man」「Maiden Voyage」「Dolphin Dance」などが挙げられる。曲ごとに構成やリズムの置き方が違い、ジャズの作曲家としての手つきが分かりやすい。
一方で、1983年のシングル「Rockit」では、スクラッチを前面に出したサウンドと、ターンテーブルを使ったステージ・パフォーマンスが話題になった。翌1984年のグラミー賞ではその演出が注目を集め、同曲はMTV Video Music Awardsでも5部門を受賞している。
ジャズの作曲、フュージョン、ファンク寄りのビート感を行き来しながら、時代ごとの機材や演奏法も取り込んでいるところが、Hancockの活動の見えやすい特徴だ。
受賞歴も多い。1983年の「Rockit」ではグラミー賞の最優秀R&Bインストゥルメンタル・パフォーマンス部門を受賞している。
さらに2007年には、ジョニ・ミッチェル作品集『River: The Joni Letters』を発表し、2008年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を獲得した。ジャズ作品としては史上2例目の受賞だった。
グラミー賞の受賞は通算14回にのぼり、映画『ラウンド・ミッドナイト』では作曲賞としてアカデミー賞も受賞している。
音楽活動だけでなく、文化交流の分野でも動いている。2011年7月にはユネスコの親善大使に任命され、異文化間対話の推進に取り組んでいる。
現在も公式サイトやSNS、動画配信サービスなど複数の窓口があり、過去の代表作から近年の活動まで追いやすい。ジャズの歴史をたどる時にも、フュージョンやファンクの流れを確認する時にも、Herbie Hancockは外しにくい存在だ。