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Home Boy And The C.O.L.は、アメリカのファンク・バンドだ。プロフィールでは、Home Boy & The Cost Of Livingとして紹介されていて、シカゴ出身のシンガー、セシル・ジョンソン・ライド・ホールデン、別名セシル・ライド、さらに「ホーム・ボーイ」として知られる人物がバンドを率いていた。
セシル・ライドは1948年生まれで、両親が持っていたドゥーワップ、ブルース、ジャズ、ゴスペルの78回転盤を聴いて育ったという。6歳で教会で歌い始め、10歳のときにはシカゴのクラブ・デリサの素人コンテストで、ザ・プラターズの「Only You」を歌って優勝したエピソードが残っている。
1960年代にはシカゴ・ソウル・シーンの重鎮オーティス・レヴィルと出会い、音楽活動の土台を作っている。オーティス・レヴィルは後にチャカ・カーンを見出した人物としても知られている。
セシル・ライドは1980年に、ソロ名義のセシル・ライドとしてアルバム『Stone Free』を発表している。これはカリフォルニアの短命レーベル、Aladdin Recordsから出た作品で、モダン・ソウルとブギーを追った内容だった。
その後の1982年には、自身のレーベルAlwest RecordsからHome Boy名義で作品を発表した。ここでHome Boy And The C.O.L.の流れが見えてくる。C.O.L.はCost Of Livingの略で、バンド名にもそのまま使われている。
Home Boy And The C.O.L.の音楽は、ファンキーなグルーヴに、シンセサイザーの強い音色、そしてドゥーワップ由来のソウルフルな歌唱が重なる形で語られることが多い。ブギーとファンクを軸にしながら、電子的な質感も前に出ている。
バックを支えたのは、John Stephens、Gary Bell、Terry Carter、Everett Bryson, Jr.、Debbie Harris、Cecil Lyde、Steve Easter、Marcel Garner、Travis Sparks、Leon Bradley、Eleanor Davis、Carmen Williamsといったメンバーたちで、クレジットからも人数の多い編成だったことがわかる。
特に、Miles DavisやStevie Wonderとの共演歴があるJohn Stephensの参加は、演奏面の厚みを示す要素として挙げられる。
このバンドは、長いあいだ知る人ぞ知る存在として扱われてきたが、インターネットの普及によってレア・グルーヴ好きやコレクターのあいだで再び注目された。2022年には、Light in the Atticからレコード・ストア・デイ向けの限定リリースとして再発されている。
再発後は、北京から英国まで幅広いリスナーに受け止められているという情報もある。シカゴ・ソウルの背景を持ちながら、ブギーとファンクを前面に出した作品として、今あらためて聴かれている流れが見える。
Home Boy And The C.O.L.は、セシル・ライドの歌とシカゴ由来の音楽経験を軸に、ファンク、ソウル、ブギー、電子的な要素をまとめたバンドだ。レア・グルーヴの文脈で語られることが多いのも、その背景を踏まえると自然に見えてくる。