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Hot Tunaは、ジェファーソン・エアプレインのギタリスト、ヨーマ・コウコネンとベーシストのジャック・キャサディが1969年に始めたバンドだ。出発点は、グレイス・スリックが喉の手術で活動を休んでいた時期のサイド・プロジェクトだった。コウコネン自身は、きっかけがなくてもこの2人でバンドを組んでいたはずだと語っている。ホテルの部屋でアコースティック・ギターとエレクトリック・ベースを持ち寄って弾いていた関係が、そのままバンドの原点になった。
結成当初は、コウコネンとキャサディにハーモニカ奏者が加わったトリオ編成だった。初期の演奏には、ポール・カントナーやドラマーのジョーイ・コヴィントンが参加したこともある。1970年代に入るとHot Tunaは本格的なバンドとして動き、音楽性もよりロック寄りに移っていった。
2作目のLPでは、フィドル奏者のパパ・ジョン・クリーチとドラマーのサミー・ピアッツァが加入している。その後はパワー・トリオ編成へ戻り、ボブ・スティーラーがドラムを担当した時期もある。メンバーには、ピーター・シアーズ、グレッグ・ダグラス、バリー・ミッターホフ、マイケル・ファルツァーノ、シゲミ・コミヤマ、ウィル・スカーレットなども名を連ねている。
Hot Tunaの核になっているのは、コウコネンのフィンガーピッキングとキャサディのベースだ。コウコネンはピードモント・ブルースを土台にした細かなギタープレイを持ち味にしていて、キャサディはウォーキング・ベースを前に出して弾く。2人の音が絡むことで、ブルースの流れがはっきり見える作りになっている。
そこにフォーク、ジャズ、オールドタイム音楽の要素が入る。初期の録音ではアコースティック編成が前面に出ていて、1970年のデビュー作『Hot Tuna』も1969年にカリフォルニア州バークレーで収録されたライブ音源だった。スタジオで整えた作品というより、演奏のやり取りそのものが残る形で始まっている。
Hot Tunaはヒットシングルには恵まれなかったが、1970年代を通じてライブ・バンドとして評価を積み上げた。ジェファーソン・エアプレインが解散したあとも活動を続け、独立したバンドとして長く演奏を重ねている。
現在も結成時の中心人物であるコウコネンとキャサディが在籍し続けている点は、このバンドの特徴として大きい。1960年代の大物バンドから派生したプロジェクトの中でも、かなり長く続いている例として扱われることが多い。両者はジェファーソン・エアプレインのメンバーとしてロックの殿堂入りも果たしている。
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