Vinyl Record Reviews
IFは、1969年に結成されたイギリスのジャズロック/プログレッシブ・ロック・バンドだ。ロックを土台にしながら、ジャズ寄りのアンサンブルや長めの演奏を取り入れたことで知られている。1975年にいったん解散したが、2015年にDave QuincyとTerry Smithが再結成を発表し、2016年に『If 5』を発表している。
バンドは1969年に動き出し、Chris Blackwellの目に留まったことで、イギリスではIsland Records、アメリカではCapitol Recordsと契約した。1970年2月から4月にかけてロンドンのIsland Studiosで制作されたデビュー作『If』は、Lew Futtermanのプロデュースで同年10月に発表されている。
このデビュー作は英米双方のチャートに入っており、ジャケットデザインでも賞を受けている。レーベル側の後押しもあって、Newport Jazz Festival、Reading Festival、Fillmore Eastといった会場やイベントにも出演した。ただし、アメリカでの大きな商業的成功までは届かなかった。
IFの音楽は、RockとJazzの要素を組み合わせたジャズロックが中心だ。演奏面では、ホーンやキーボードを含む編成を活かしながら、プログレッシブ・ロック寄りの構成も取り入れている。ギター、サックス、キーボードが前に出る場面が多く、ロックバンドの枠に収まりきらない作りになっている。
在籍メンバーには、Geoff Whitehorn、Terry Smith、Dave Quincy、Dick Morrissey、Dave Greenslade、Dennis Elliott、Spike Wells、Daryl Runswick、John Mealingらがいる。メンバー構成の変化も多く、時期によって演奏の色合いが変わっていった。
IFの在籍メンバーの中には、後年ほかのバンドで名前を広めた人物もいる。たとえば、1969年から72年に在籍したドラマーのDennis Elliottは、1976年結成のForeignerで初代ドラマーを務めた。彼はその後のバンドの成功に大きく関わっている。
また、1972年にはDave Greensladeが一時加入している。彼はのちにキーボードを中心とした自身のバンドGreensladeを率いているが、IFではアルバム制作には参加せず、同年中に脱退している。
IFは1975年に解散した。その後、旧作の再発で関心が高まったことを受け、2015年にDave QuincyとTerry Smithが再結成を発表している。新体制で制作された『If 5』は2016年にリリースされたが、その後の新作については続報が出ていない。
IFについては、Wikipedia、AllMusic、Prog Archivesなどでディスコグラフィーやメンバー変遷を確認できる。旧作の再発や再結成の経緯も含めて追うと、バンドの活動の流れが見えやすい。