Vinyl Record Reviews
Instant Funkは、1970年代から1980年代にかけて活動したアメリカのソウル・グループだ。出身はニュージャージー州トレントンで、ジャンルはFunk / Soul、スタイルとしてはFunk、Discoに位置づけられている。
中心メンバーは、ベーシストのRaymond Earl、ドラマーのScotty Miller、ギタリストのKim Millerで、初期は「The Music Machine」という名前で活動していた。もともとはバックバンドとして始まり、のちにInstant Funkへ改名している。
Instant Funkは70年代初頭、Raymond Earl、Scotty Miller、Kim Millerらによって結成された。バンド名がThe Music Machineだった時期には、バックバンドとして演奏を始めている。
1971年、マネージャーのJackie Ellisが、彼らの演奏について「すぐにグルーヴを見つけてそこに入る」感覚に注目し、Instant Funkという名前を提案した。名前の由来が演奏スタイルに結びついている点は、このグループの性格をよく表している。
その後、ソウル・シンガーでプロデューサーでもあるBunny Siglerに見出され、彼のバックバンドとして活動するようになる。ここで演奏力を磨きながら、バンドとしての存在感も強めていった。
1976年には、自主制作盤『Get Down With the Philly Jump』を発表し、独立したバンドとしての活動を本格化させた。
Instant Funkの最大のヒットは、1978年にSalsoulレーベルから発表された「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」だ。プロデュースはBunny Siglerが担当し、制作にはエンジニアのBob Blankも関わっている。
この曲は、Walter Gibbons、Salsoul社主のKen Cayre、そしてDJのLarry Levanによる複数のリミックスでも知られている。1979年3月には、BillboardのR&Bチャートで通算3週にわたって1位を記録し、Hot 100でも20位まで上昇した。特にLarry Levanによるリミックスは、ニューヨークのクラブ・シーンで注目を集めた。
Instant Funkの音楽は、ファンクのリズムを土台に、ソウルとディスコの要素を組み合わせたものだ。ベース、ドラム、ギターに加えて、ホーン・セクションやキーボード、パーカッションが加わり、ダンス向きの推進力を持った編成になっている。
メンバー構成を見ると、Raymond Earlがベース、Scotty Millerがドラム、Kim Millerがギター、Dennis Richardsonがキーボード、James Carmichaelがリード・ボーカル、Larry Davis、Eric Huff、Johnny Onderlindeがホーン担当、Charles Williamsがパーカッションを担っていた。演奏面では、リズムの細かい食い込みとホーンのまとまりが目立つ。
Instant Funkは、ディスコとクラブの文脈で語られることが多いグループだ。特に「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」は、ダンスフロア向けの楽曲として長く扱われている。
バックバンド出身の演奏力、Bunny Siglerとの接点、そしてリミックス文化との結びつきが、このバンドの活動歴を特徴づけている。ファンクやディスコの流れを追うときに、外せない名前のひとつだ。