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It Bitesは、1982年にイングランド北西部エグリモントで結成されたロック・バンドだ。中心人物は当時19歳だったフランシス・ダナリーで、初期はポップ・ロック寄りの音作りからスタートしている。
メンバーにはフランシス・ダナリーのほか、リー・ポメロイ、ディック・ノーラン、ジョン・ミッチェル、ジョン・ベック、リー・ノット、ボブ・ダルトンの名前が挙がっている。活動時期によって編成は変化している。
バンドの名前が広く知られるきっかけになったのは、1986年のシングル「Calling All the Heroes」だ。この曲はアルバム『The Big Lad in the Windmill』に収録され、全英シングルチャートで6位を記録した。It Bitesの初期像を知るうえで、かなり重要な1曲だ。
この時期のサウンドは、のちのプログレッシブ・ロック寄りの作風と比べると、メロディを前に出したポップ・ロックの色合いが強い。まず耳に入りやすい楽曲で注目を集め、その後に音楽性を広げていった流れが見える。
1980年代後半になると、It Bitesは次第にプログレッシブ・ロックの要素を強めていった。初期の分かりやすいポップさから、演奏面や構成に重心を移していった形だ。
プロフィールでも、彼らはプログレッシブ・ロック・バンドとして紹介されている。ポップ・ロックから出発して、活動の途中でより複雑な方向へ進んだ経歴が、バンドの特徴として整理しやすい。
絶頂期に見えた時期でも、フロントマンのダナリーはソロ活動へ移る道を選び、バンドは1990年に解散した。その後、ダナリーはロバート・プラントのバンドでツアー・ギタリストも務めている。
2000年代に入ると、It Bitesはジョン・ミッチェルを新たなヴォーカル/ギターとして迎え、再結成した。再始動後も活動を続け、初期とは違う顔ぶれでバンドの歴史をつないでいる。
It Bitesは、ポップ・ロックで注目を集めてから、プログレッシブ・ロックへ寄っていったバンドとして整理すると追いやすい。ヒット曲で入口を作り、その後に音楽性を深めていった流れがはっきりしている。