Vinyl Record Reviews
Jack Whiteは、1975年7月9日生まれのアメリカ・ミシガン州デトロイト出身のミュージシャン、ソングライター、音楽プロデューサー、レーベル経営者だ。ロックを軸に、ブルースロックやガレージロックを中心とした活動で知られている。
1997年、当時の妻メグ・ホワイトとともに、ギターとドラムの2人編成バンド、ザ・ホワイト・ストライプスを結成した。対外的には姉弟と説明していた時期もある。1998年から2011年の解散までに、White Blood Cells、Elephant、Get Behind Me Satan、Icky Thumpなど、計6枚のスタジオ・アルバムを発表した。
このバンドでは、ブルース、パンク、フォーク、カントリーを少人数編成に落とし込んだサウンドが特徴になっていた。特に「Seven Nation Army」は、Elephantに収録された代表曲として広く知られている。
ザ・ホワイト・ストライプス解散後は、ザ・ラカンターズやザ・デッド・ウェザーでの活動を経て、2012年にソロ1作目Blunderbussを発表した。その後もLazaretto(2014年)、Boarding House Reach(2018年)を発表し、ソロではファンクやラップの要素も取り入れている。
ソロ作品では、バンド時代よりも曲ごとの音作りの幅が広がっている。とはいえ、ギターを中心にしたロックの骨格は保たれている。
Jack Whiteは、デルタ・ブルースのソン・ハウスやロバート・ジョンソン、さらにレッド・ツェッペリンやザ・フーからの影響を公言している。演奏面では、1970年代以前のアナログ機材だけを使った録音にこだわることで知られている。
Jack Whiteは演奏活動だけでなく、プロデューサーとしても実績を持つ。2004年にはロレッタ・リンのVan Lear Roseを手がけ、この作品はグラミー賞ベスト・カントリー・アルバムを受賞した。
さらに2001年にはデトロイトでThird Man Recordsを設立し、2009年にはナッシュビルにも拠点を広げた。2017年にはThird Man Pressingも立ち上げている。音楽制作とレーベル運営の両方に関わっている点も、彼の活動の大きな特徴だ。
ホワイト・ストライプスの後も、バンドとソロを行き来しながら活動を続けてきた。ロックを軸にしつつ、ブルースやカントリー、ファンクまで含めて作品を展開している。デトロイトで生まれ、ナッシュビルを拠点のひとつにしながら活動している点も、彼のキャリアを追ううえで押さえておきたいところだ。