Jan Dukes De Grey

Vinyl Record Reviews

Jan Dukes De Grey

Jan Dukes De Greyとは

Jan Dukes De Greyは、1968年に英リーズで結成されたロック・グループだ。デレク・ノイのギター&ヴォーカルと、マイケル・ベアーストウの木管楽器を軸に始まり、のちにデニス・コンランがドラムで参加してトリオ編成になった。メンバーにはほかにMick Bairstow、Denis Conlan、Maurice McElroyの名前が挙がっている。

結成からデビューまで

結成当初から、Jan Dukes De Greyは英国フォーク・アンダーグラウンドの場で注目を集めた。1970年にはデビュー・アルバム『Sorcerers』を発表している。この作品は18曲を収録したアルバムで、ギター、木管、金管、キーボード、パーカッションを使い分ける演奏が特徴だった。内容はアシッド・フォーク寄りで、発表当時は大きな話題にならなかった。

『Mice and Rats in the Loft』の位置づけ

1971年には、トランスアトランティック・レーベルから2作目『Mice and Rats in the Loft』をリリースした。こちらは3曲構成のアルバムで、ジェスロ・タルとインクレディブル・ストリング・バンドの両方から影響を受けたとされる。フォークの要素に加えて、ロックの展開や楽器編成の広がりが目立つ作品として扱われていて、後年は英国アシッド・フォークの重要作として再評価されている。

解散後の再評価

バンドは1977年に解散した。その年に完成していながら未発表だった『Strange Terrain』は、2010年になってようやくリリースされている。この発掘をきっかけに、Jan Dukes De Greyへの再評価が進んだ。現在では、プログレッシブ・フォーク・シーンの中でもかなり個性的な存在として見られている。

音楽的な特徴

  • 出発点は英国フォーク・アンダーグラウンド・シーン
  • 『Sorcerers』ではアシッド・フォーク寄りの演奏を展開
  • 木管、金管、キーボード、パーカッションを含む多彩な楽器構成
  • 『Mice and Rats in the Loft』では3曲構成で長尺の展開を持つ
  • フォークとロックの間を行き来する作りが目立つ

影響と後年の評価

ウェブ上の情報では、Jan Dukes De Greyはジェスロ・タルやインクレディブル・ストリング・バンドと並べて語られることがある。どちらの影響も受けつつ、単純なフォーク・ロックに収まらない構成を試していた点が特徴として挙げられている。商業的な成功は大きくなかったが、のちにカルト的な人気を得て、隠れた名バンドとして扱われるようになっている。

参考リンクとしては、MyspaceのアーカイブとWikipediaの項目がある。活動時期は短いが、作品単位で追うと、英国のアシッド・フォークやプログレッシブ・フォークの流れを確認しやすいバンドだ。

toast