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Jefferson Airplaneは、1960年代のサンフランシスコを代表するロック・バンドだ。活動の中心はカリフォルニア州サンフランシスコで、サイケデリック・ロックとフォーク・ロックを軸にした音作りで知られる。1960年代後半には、同じくサンフランシスコのカウンターカルチャーと結びついたバンドとして扱われることが多い。
バンドは1965年に、シンガーのMarty BalinとギタリストのJorma Kaukonenが出会ったところから始まる。最初はフォーク・ロック寄りの編成でスタートし、その後にリード・ギター、ドラム、女性ボーカル、ベースが加わっていった。ベースは途中で入れ替わりがあり、のちに現在よく知られるメンバー構成へ近づいていく。
バンド名は、Kaukonenが友人から付けられたふざけたあだ名「Blind Thomas Jefferson Airplane」に由来する。これはブルースマンBlind Lemon Jeffersonをもじったものだ。バンド名に困っていた際に、Kaukonenが冗談半分でこの名前を出し、そのまま採用されたという。
デビュー作はレーベル契約後に発表され、地元サンフランシスコでは一定の売り上げを記録した。初期メンバーのSigne Andersonは子どもの出産のために脱退し、Grace Slickが加入する。さらにSpencer Drydenの参加で、バンドの代表的な時期の編成が固まっていく。
その後もメンバー交代は続き、ベーシストやドラマーの入れ替わりがあった。Jorma KaukonenとJack Casadyは、1971年にHot Tunaを結成しつつも、Jefferson Airplaneのメンバーとしても残っていた。1974年2月にはSlickとPaul Kantnerが正式にJefferson Starshipを立ち上げ、Jefferson Airplaneの初期の活動は一区切りを迎える。
1967年2月に発表された『Surrealistic Pillow』は、Grace SlickとSpencer Drydenが加入してから初めてのアルバムだ。この作品には、Slickが前のバンドThe Great Societyから持ち込んだ「Somebody to Love」と、「White Rabbit」が収録されている。
「Somebody to Love」は義理の兄弟Darby Slickが作曲した曲で、「White Rabbit」は『不思議の国のアリス』のイメージを使ってドラッグ体験を歌った曲として知られる。どちらもBillboard Hot 100でトップ40入りし、バンドにとって唯一の大きなヒット曲になっている。順位は「Somebody to Love」が5位、「White Rabbit」が8位だ。
Jefferson Airplaneは、1960年代後半のHaight-Ashbury地区の文化と強く結びついたバンドとして扱われることが多い。サイケデリック・ロックの要素に、フォーク由来の曲作りやコーラスを組み合わせた点が、この時代のサンフランシスコ・シーンの中で目立っていた。
Grace Slickの加入後は、女性ボーカルを前面に出した編成も印象的だ。モントレー・ポップ・フェスティバルの映像では、監督D.A. Pennebakerのカメラがほぼ終始Slickを追っており、彼女がバンドの顔として広く認知されるきっかけになった。
バンドはWoodstockとAltamontの両方に出演している。特に1969年12月のAltamont Free Concertでは、警備を担当していたヘルズ・エンジェルスと観客の間で乱闘が起きた。Marty Balinがステージから飛び降りて止めようとしたものの、背後から殴られて気絶する事件もあった。
この時期のJefferson Airplaneは、単にヒット曲を持つバンドというより、1960年代末のアメリカ西海岸の空気をそのまま背負った存在として見られている。
音楽面では、フォーク・ロックの土台の上に、サイケデリック・ロック特有の長めの展開や、ギターの絡み合い、男女ボーカルの対比が入る。Jorma Kaukonenのギター、Jack Casadyのベース、Paul Kantnerの作曲、Grace Slickの歌声が、バンドの中核を作っている。
初期はフォーク色がやや強く、メンバーが固まった後は、より実験的なサウンドへ寄っていく。ライブ活動やフェス出演も多く、当時のロック・シーンでの存在感は大きかった。
1970年にはSpencer Drydenが脱退し、バンドは再び編成を変える。1971年には自前レーベルも立ち上げている。1974年にJefferson Starshipへ移行したことで、Jefferson Airplaneのオリジナル期は終わった形になる。
1996年にはRock and Roll Hall of FameにPerformerとして殿堂入りしている。サンフランシスコのサイケデリック・ロックを語るとき、Jefferson Airplaneの名前はかなり早い段階で挙がることが多い。特に『Surrealistic Pillow』と「White Rabbit」「Somebody to Love」は、今でもこのバンドを知る入口になっている。