Jody Grind

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Jody Grind

Jody Grindとは

Jody Grindは、1968年11月に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドだ。活動期間は短く、1970年には解散している。Transatlantic Recordsから2枚のアルバムを残していて、1969年の『One Step On』と1970年の『Far Canal』が知られている。

メンバー構成と結成の経緯

結成時はオルガン奏者のTim Hinkleyを中心に、ギタリストのIvan Zagni、ドラマーのMartin Harrimanという編成だった。後にドラマーはBarry Wilsonへ交代し、さらに1970年初頭までにBernie Holland、Pete Gavinを含む体制へ移っている。資料によって記載されるメンバー名には時期ごとの差があるが、バンドの核にあったのはHinkleyの鍵盤と、それを支えるギター、ドラムの組み合わせだった。

バンド名は、当初の「Nova」から改名されたものだ。これはジャズ・ピアニストHorace Silverの同名曲に由来している。

音楽的な特徴

Jody Grindの特徴は、オルガンを前面に出した編成にある。The Nice、The Crazy World of Arthur Brown、Trafficのような、鍵盤主導のバンドからの影響を受けていたとされる。ギター、オルガン、ドラムが強く押し出されたサウンドで、ロックの中でもプログレッシブ寄りの展開を持っていた。

1969年のデビュー作『One Step On』では、アルバム片面を使った組曲「One Step On」が中心になっている。この組曲の最終楽章には、The Rolling Stonesの「Paint It Black」のカバーが置かれている。こうした構成からも、曲単位で終わらず、長めの展開を組み込む作り方をしていたことがわかる。

『One Step On』と『Far Canal』

『One Step On』は1969年10月に発表された。Transatlantic Recordsは、もともとフォーク・ミュージックのイメージが強いレーベルだったが、この時期に「アンダーグラウンド」路線を広げる流れの中でJody Grindと契約している。アルバムは当時のイギリスの音楽誌で好意的に扱われたものの、チャート入りはしなかった。現在では、英国のプログレッシブ・ロックやアンダーグラウンド・ロックの中で、隠れた名盤として語られることがある。

2作目の『Far Canal』は1970年に出ている。タイトルは卑語をもじった言葉遊びとされる。制作時には、Hinkley、Bernie Holland、Pete Gavinの体制になっていた。この編成でバンドは活動を終えており、短い活動期間の最後に残った作品になっている。

解散後の動き

解散後、メンバーはそれぞれ別の活動へ進んだ。Pete GavinはHeads, Hands & FeetやVinegar Joeへ、Bernie HollandはVan Morrisonのバックへ、Tim HinkleyはAl Stewart、Snafu、Alvin Leeらのセッションへと参加している。Jody Grindの活動期間は短いが、解散後の経歴を見ると、各メンバーがその後も音楽の現場で仕事を続けていたことがわかる。

聴くときのポイント

  • オルガンが曲の中心にあること
  • 長尺の組曲構成があること
  • ブルースロックやアンダーグラウンド寄りの空気感があること
  • 『One Step On』では「Paint It Black」のカバーが入っていること

Jody Grindは、活動年数こそ長くないが、1960年代末から1970年初頭の英国ロックの流れの中で、鍵盤を軸にしたプログレッシブな組み立てを残したバンドだ。2枚のアルバムを追うと、当時の英国ロックがどの方向へ広がっていたのかが見えやすい。

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