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John Mayallは、1933年11月29日にイングランドのマクルズフィールドで生まれ、2024年7月22日にアメリカ・カリフォルニアの自宅で亡くなった、イギリスのブルース・シンガー、ギタリスト、オルガン奏者、ソングライターだ。活動期間はほぼ70年におよび、ロックとブルースの両方の文脈で長く名前が残っている。
一般には「ブリティッシュ・ブルースの父」として知られ、1963年に結成したJohn Mayall & The Bluesbreakersを通じて、1960年代以降の英国ブルース/ロック・シーンに大きな役割を果たした。
John Mayallの活動で特に重要なのが、1963年に始まったBluesbreakersだ。ここは単なる固定メンバーのバンドというより、次の世代のミュージシャンが出入りする場として機能していた。
1960年代半ばには、Eric Clapton、Peter Green、Mick Taylorといったギタリストが相次いで加入している。その後、ClaptonはCreamへ、GreenはFleetwood Macへ、TaylorはThe Rolling Stonesへ進んだ。ほかにもJack Bruce、John McVie、Mick Fleetwood、Aynsley DunbarらがBluesbreakersを経由している。
こうした人材の流れを見ると、Mayallのバンドが当時の英国ブルース/ロックの人材供給源になっていたことがわかる。
John Mayallの音楽は、Rock、Bluesを基盤にしつつ、Blues Rock、Electric Blues、Chicago Blues、Harmonica Bluesの要素を含んでいる。本人はシンガーであり、ギタリストであり、オルガン奏者でもあったので、曲の中で歌、ギター、鍵盤を行き来できるのが特徴だ。
ブルースの形式を土台にしながら、ロック寄りの強い音量やエレクトリックなサウンドを取り入れていった点が、彼の作品の大きな軸になっている。特に1960年代の英国では、アメリカのブルースを参照しながら独自のロック表現へつなげる動きがあり、Mayallはその中心にいた。
1966年に制作された『Blues Breakers with Eric Clapton』は、Mayallの名前を語るうえで外せない作品だ。通称「Beanoアルバム」としても知られ、ジャケットでClaptonが英国の漫画雑誌Beanoを読んでいることに由来している。
このアルバムでは、Gibson Les PaulとMarshallアンプを使った歪んだギターサウンドが前面に出ていて、当時としては新鮮な響きだった。UKアルバムチャートでは6位を記録している。
この作品は、のちのブリティッシュ・ブルースやハードロックのギターサウンドを考えるうえでも参照されることが多い。
John Mayallの功績は、自身の作品だけでなく、彼のバンドから多くのミュージシャンが巣立っていった点にもある。Clapton、Green、Taylorをはじめ、Bluesbreakersを通じて育った面々が、その後それぞれのバンドで重要な役割を担っていった。
そのため、Mayallはプレイヤーとしてだけでなく、シーンの流れをつくる存在としても扱われている。英国のブルースがロックへ接続していく過程で、彼のバンドが果たした役割はかなり大きい。