Jon Hassell / Brian Eno = ブライアン・イーノ

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Jon Hassell / Brian Eno = ブライアン・イーノ

Jon Hassell / Brian Eno

Jon Hassell / Brian Enoは、トランペット奏者で作曲家のジョン・ハッセルと、ブライアン・イーノによる共同名義だ。電子音楽、アンビエント、実験音楽の文脈で語られることが多く、特に1980年の『Fourth World Vol.1 - Possible Musics』で知られている。

ジョン・ハッセルの歩み

ジョン・ハッセルは1937年3月22日にアメリカ・テネシー州メンフィスで生まれ、2021年6月26日にロサンゼルスで亡くなった。トランペット奏者、作曲家、著述家として活動し、自身が「Fourth World」と呼んだ音楽スタイルを提唱した。

その音楽は、古代的な要素とデジタルな処理、作曲と即興、東洋と西洋の要素を組み合わせたものとして説明されている。ハッセルはアメリカで作曲を学んだあとヨーロッパに渡り、カールハインツ・シュトックハウゼンのもとで電子音楽とセリー音楽を学んだ。その後ニューヨークに戻り、ラ・モンテ・ヤングやテリー・ライリーといったミニマル・ミュージックの作曲家たちと録音を重ねた。

また、そうした活動を通じて、ヒンドゥスターニー古典声楽の名手パンディット・プラン・ナートと出会っている。ハッセルはこの師から受けたキラーナ派の歌唱法を、自身のトランペットの音作りへ移し替える試みを長く続けた。

ブライアン・イーノとの共作『Fourth World Vol.1 - Possible Musics』

1980年に発表された『Fourth World Vol.1 - Possible Musics』は、ニューヨークのCelestial Soundsで録音された作品だ。名義はジョン・ハッセルとブライアン・イーノの共作だが、作品の中心にあるのはハッセルの音楽的発想だとされている。

このアルバムでは、東洋、アフリカ、中東の音楽的語彙に、前衛音楽やジャズの即興性が重ねられている。ハッセルが「フォース・ワールド」と呼んだ考え方を、そのまま音として示した作品として扱われることが多い。

イーノはプロデューサーとして参加し、構想面と音の処理の両方で関わっている。代表曲「Charm (Over Burundi Cloud)」では、リバース・エコーを使った処理が印象に残る。派手に前へ出るというより、音の配置や残響の設計で作品の輪郭を整えている。

音楽的特徴

  • トランペットを中心にした演奏だが、ジャズの定型に寄りすぎない
  • 電子処理と即興演奏を組み合わせている
  • 東洋・アフリカ・中東の音楽要素を参照している
  • 作曲と即興の境目がはっきり分かれない作りになっている
  • ブライアン・イーノのプロダクションが音の空間を整えている

影響と位置づけ

この共作は、イーノが提唱したアンビエント・ミュージックの展開の中でも重要な作品として扱われている。一方で、ハッセルの「フューチャー・プリミティブ」とも呼ばれるトランペットの響きや、「フォース・ワールド」という概念を広く知られるきっかけにもなった。

ハッセルの活動は、電子音楽、ミニマル・ミュージック、ワールド・ミュージック以後の感覚に接続されることが多い。ブライアン・イーノとの共作は、その流れの中で、実験音楽とアンビエントの接点を具体的に示した作品として参照されている。

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