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Jon Lordは、イングランド・レスター出身のミュージシャン/作曲家だ。1941年6月9日生まれ、2012年7月16日にロンドンで亡くなっている。ロックの文脈では、Deep Purpleの共同創設者として知られていて、1968年から1976年まで在籍し、再結成後は1984年から2002年まで活動した。1978年から1983年にはWhitesnakeにも参加している。
Jon Lordの名前を語るうえで、まず外せないのがDeep Purpleだ。彼はバンドの初期から中核にいて、ハモンド・オルガンを前面に出した音作りで存在感を示した。ギター中心になりやすいハードロックの中で、キーボードをリード楽器として押し出した点が大きい。
特に知られているのが、ハモンド・オルガンをマーシャルのギターアンプに直結して鳴らす手法だ。レズリー・スピーカーを使わず、通常のスピーカーで強く歪ませた音を作り、Ritchie Blackmoreのギターと渡り合う音量と質感を得ていた。このやり方は当時としてはかなり珍しく、後のハードロックやヘヴィメタルでのキーボードの扱いに影響を与えた。
Jon Lordは5歳からクラシック・ピアノを学んでいて、バッハやエルガーの影響を受けていた。そうした背景は、Deep Purpleとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の共演作「Concerto for Group and Orchestra」に反映されている。
1969年9月、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、指揮者Malcolm Arnold率いるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とDeep Purpleが共演した。この公演はLP1枚分の規模で行われ、ロックとクラシックを同じ場で組み合わせた試みとして記録されている。Jon Lordは、ロックとクラシックの間に明確な境界を置かない姿勢を、この作品で形にした。
Deep Purple以外では、1978年から1983年にかけてWhitesnakeのメンバーとして活動している。ここでもキーボードを担当し、ハードロックの編成の中で自分の役割を持っていた。
こうした点から、Jon Lordは単なるバンドのキーボーディストというより、ロックの音色や編成の考え方に手を入れた人物として見られている。特に、ハモンド・オルガンの使い方は、以後のハードロック/ヘヴィメタルの鍵盤奏者にとって重要な参照点になった。
ロックの中でキーボードをどう鳴らすか、その方法を実演で押し広げた人がJon Lordだ。Deep Purpleの音を思い出すとき、ギターだけでなく、彼のオルガンの音も強く残る。