Jorge Ben

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Jorge Ben:サンバとロック、ファンクをつないだブラジル音楽の重要人物

Jorge Ben(1988年以降は Jorge Ben Jor 名義でも活動)は、1939年3月22日にブラジル・リオデジャネイロで生まれたミュージシャン、ボーカリスト、ソングライターだ。1960年代初頭にはサンバ系のアーティストとして録音を重ね、ブラジル国内だけでなく海外でも知られるようになった。

「Mas Que Nada」で広がった国際的な認知

彼の名前を広く押し上げた曲のひとつが、1963年発表の「Mas Que Nada」だ。のちにセルジオ・メンデスがこの曲をカヴァーし、世界的なヒットにつながったことで、ジョルジ・ベンは作曲家としても国際的な名声を得た。早い時期の作品では、サンバに加えてボサノヴァの影響を受けた楽曲も見られ、1960年代のブラジル音楽の流れの中で活動していた。

『Africa Brasil』で見えた音の変化

1976年のアルバム『Africa Brasil』は、ジョルジ・ベンの音楽的な転換点としてよく挙げられる。ここでは、それまで中心だったアコースティック・ギターからエレクトリック・ギターへと軸が移り、アメリカのロックやファンクの要素を取り入れたサウンドが前面に出る。この作品をきっかけに、サンバとロック、ファンクを組み合わせた「サンバ・ロック」と呼ばれるスタイルが形になっていった。

楽曲をめぐる有名なエピソード

ジョルジ・ベンの曲でよく知られている話題に、盗作騒動がある。1978年、ロッド・スチュワートのヒット曲「Da Ya Think I'm Sexy?」のコーラス部分が、ジョルジ・ベンの「Taj Mahal」に似ているとして問題になった。スチュワートは後年、この曲について無意識の盗作だったと述べている。結果として法廷闘争には進まず和解が成立し、シングルの印税はユニセフに寄付されることになった。

現在まで続く活動

2023年時点でも、ジョルジ・ベンはブラジルで活動を続けている。国外での出演は多くないものの、長く現役で演奏を続けていることが確認できる。1960年代のサンバ、ボサノヴァ寄りの作品から、1970年代以降のサンバ・ロックまで、活動の中で音楽の軸を変えながらキャリアを重ねてきた人物だ。

  • 1939年、リオデジャネイロ生まれ
  • 1960年代初頭にサンバ系アーティストとして活動
  • 「Mas Que Nada」がセルジオ・メンデスのカヴァーで世界的に知られる
  • 1976年の『Africa Brasil』でサンバ・ロックの方向を打ち出す
  • ロッド・スチュワート「Da Ya Think I'm Sexy?」をめぐる類似問題でも知られる

ジョルジ・ベンは、ブラジルのサンバを土台にしながら、ロックやファンクの要素を取り込んでいったミュージシャンとして整理できる。作品ごとに音の重心を動かしつつ、作曲家としても長く名前が残っている存在だ。

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