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Judas Priestは、1969年にイギリス・バーミンガムで結成されたヘヴィメタル・バンドだ。バンド名はボブ・ディランの楽曲に由来するとされている。初期はメンバーの入れ替わりが多かったが、1974年にロブ・ハルフォード(ヴォーカル)、K.K.ダウニング、グレン・ティプトン(ギター)、イアン・ヒル(ベース)という編成が固まり、ここから長くバンドの中心が形づくられた。
結成初期のJudas Priestは、ジョン・ペリー、アーニー・チャタウェイ、ブルーノ・スタペンヒル、アル・アトキンスらが在籍し、その後にK.K.ダウニングとイアン・ヒルが加入した。1973年にはロブ・ハルフォードとジョン・ヒンチが加わり、1974年にグレン・ティプトンが参加して、ツインギターの土台が整っていく。
その後もドラマーは何度か交代しており、ジョン・ヒンチ、アラン・ムーア、サイモン・フィリップス、レス・ビンクス、デイヴ・ホランド、スコット・トラヴィスと続いていく。1993年にはハルフォードが脱退し、ティム“リッパー”オーウェンズが参加してアルバム制作とライヴ活動を行った。2003年にはハルフォードが復帰し、2009年にはK.K.ダウニングが脱退、リッチー・フォークナーが後任に入った。2018年にはティプトンが病気のためツアーから退いたが、バンドは活動を続けている。
Judas Priestの基本は、ツインギターによる高速で正確なリフと、ロブ・ハルフォードの広い音域を使ったシャウト気味の歌唱にある。ギターはK.K.ダウニングとグレン・ティプトンの組み合わせで、リードとリフの役割がはっきりしている曲が多い。ハードロック寄りの曲から、テンポの速いヘヴィメタルまで幅があるが、どの時期も演奏の輪郭は比較的明確だ。
代表作としては、1980年の『British Steel』、1982年の『Screaming for Vengeance』がよく挙げられる。これらの作品では、短く切れのあるリフ、前に出るヴォーカル、分かりやすい曲展開が目立つ。
Judas Priestは音だけでなく、見た目でもヘヴィメタルの定番を作ったバンドとして知られている。ロブ・ハルフォードが取り入れた革ジャン、スタッズ、チェーンのスタイルは、彼が影響を受けていたゲイのレザーカルチャーに由来するとされ、ヘヴィメタルの服装として広く定着した。
このスタイルは、後のメタル・ファンや多くのバンドに受け継がれた。音楽面では、スラッシュメタルやパワーメタルへの影響がよく語られており、速いリフと高音ヴォーカルの組み合わせは、その後のメタルの基準のひとつになっている。
1990年には、アルバム『Stained Class』収録曲にサブリミナルメッセージが含まれていて若者の自殺を誘発したとして訴訟を起こされたが、最終的には棄却されている。
1998年にはロブ・ハルフォードがMTVのインタビューで自身がゲイであることを公表した。ロック/メタル界で表立ってカミングアウトしたアーティストとしても注目された。
Judas Priestは2022年にロックの殿堂入りを果たしている。初期から続くメンバーの変遷を経ながらも、バンドの核になるギター・ワークとハルフォードのヴォーカルは、長く作品の軸になってきた。メタルの歴史をたどるうえで外せない存在として、今も名前が挙がるバンドだ。