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Jura Soundsystemは、イギリス出身でオーストラリア・アデレードを拠点に活動するDJ/プロデューサー、Kevin Griffithsのソロ名義だ。プロフィール上では、彼はIsle Of Jura Recordsの創設者としても知られている。
Griffithsはまず2006年にレーベルTsuba Recordsを立ち上げ、Steve Lawler、Peace Division、Sascha Diveらの作品を送り出してきた。その後もDJ活動とレーベル運営を並行しながら、アンダーグラウンド・ハウス/テックハウスの現場に関わってきた経歴を持つ。2011年にはPeace DivisionのJustin Drakeとのユニット、Midnight Special名義でも作品を発表している。
2016年、Griffithsは自身の制作とDJ活動を、よりラウンジ寄りで「ラブド・アップ」な方向へ振り向ける形でJura Soundsystem名義を始動させた。同時に、レーベルIsle Of Jura Recordsもスタートしている。レーベル名は、The KLFが100万ポンドを燃やしたことで知られるIsle Of Juraへの言及になっている。
本人はThe KLFの『Chill Out』を生涯ベスト・アルバムのひとつとして挙げており、その影響はプロジェクトの立ち位置にも反映されているようだ。ハウスの文脈を持ちながら、ダウンテンポやアンビエントの要素に寄せた活動を進めている。
Jura SoundsystemのジャンルはElectronic、Funk / Soul、Reggae、Latinにまたがり、スタイルとしてはDowntempo、Ambient、Disco、Dub、Psychedelicが挙げられている。実際の作品でも、クラブ向けの直線的なハウスだけでなく、温度の低いテンポ感やダブ的な処理、ディスコやラテン由来のリズム感が見える構成になっている。
2018年のシングル「Udaberri Blues」を皮切りに、2019年のミニアルバム『Monster Skies』で評価を高めた。レーベル側では、見過ごされてきた楽曲を集めたコンピレーション・シリーズ『Transmissions』も展開している。第1弾はPhonica Recordsが選ぶ2018年のベスト・コンピレーションにも選ばれている。
Jura Soundsystemを追うと、DJ/プロデューサーとしての活動だけでなく、レーベル運営まで含めたKevin Griffithsの動きが見えてくる。ハウス/テックハウスの現場で培った経験を土台にしつつ、Jura Soundsystemではテンポや質感を少しずつずらしながら、ダウンテンポやダブ、ディスコの要素を組み合わせている。
クラブの機能性だけに寄らず、選曲や編集の感覚も含めて聴かせるタイプのプロジェクトとして見ておくと、活動の流れがつかみやすい。