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Karakorumは、1969年から1973年にかけて活動した英国のアンダーグラウンド・ロック・バンドだ。メンバーはPaul Cobbold、Martin Chambers、James Williamsの3人で、ジャンルはロックの中でもPsychedelic RockとProg Rockに位置づけられている。
このバンドは、東洋的な旋律を取り入れたプログレッシブ・ロックと、トランス感のある反復的なリズムを組み合わせたスタイルで知られている。プロフィールでも、かなり独自色の強い演奏をしていたことが示されている。
Karakorumはライブ活動が中心のバンドだった。Mott(Mott the Hoople)、Pretty Things、Audience、Edgar Broughton Bandなどの前座を務めており、当時のシーンの中で一定の存在感を持っていたことがうかがえる。
UKロック紙Soundsでは、Alexis Kornerのコンサートで前座を務めた際に、Keith MoonがKarakorumを絶賛していた、という記事も出ている。周囲からは大きな成功を期待されていたようで、マネージャーも含めて高く評価していたという記録が残っている。
一方で、メジャーなブレイクにはつながらず、1973年までの活動で終わっている。背景には、商業性よりも複雑で内省的なプログレ志向を優先し、スタイルを変えなかったことがあったとみられている。
Karakorumの音楽でまず目立つのは、東洋的なメロディと、催眠的に繰り返されるリズムだ。演奏の組み立てがかなり特殊で、一般的なロックの展開よりも、反復と緊張感を軸にした作りになっている。
プログレッシブ・ロックの要素も強く、内向的で複雑な構成を持つ曲が中心だったようだ。ウェブ情報でも、ライブでの人気は高かった一方で、難解さと独自性の強さが、当時のメインストリームには入りにくかった理由として挙げられている。
音源が長く正式リリースされなかったこともあり、Karakorumの評価はライブを見た人たちの記憶に支えられてきた面がある。2022年になって、Seelie Courtから1969年のデモテープ『Prison Bitterness』と1970年のリハーサルテープ『The Gate Of Thought』が公開され、ようやく記録として聴けるようになった。
このうちMartin Chambersは、後年The Pretendersのドラマーとして知られるようになった人物だ。Karakorum時代の活動は、その前史にあたる。
Karakorumの音源は、2022年のアーカイブ盤でまとまって聴けるようになった。バンドの特徴は、曲の分かりやすさよりも、演奏の反復や展開の組み方に出ているので、1回で全部をつかむタイプではなさそうだ。何度か聴くことで、リズムの組み立てや曲の流れが見えやすくなる。
60年代末から70年代前半の英国プログレやアンダーグラウンド・ロックを追っている人なら、Karakorumの名前は押さえておきたいところだ。正式リリースが遅かったぶん、当時の空気を後から確認するような聴き方にも向いている。