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Kerry Livgrenは、1949年9月18日にカンザス州トピカで生まれたアメリカのミュージシャン、ソングライターだ。1970年代のプログレッシブ・ロック・バンド、Kansasの創設メンバーの一人として知られていて、長年ギターを担当し、主要な楽曲も多く手がけた。Kansasの代表曲としては「Carry On Wayward Son」「Dust in the Wind」がよく知られている。
Kansasの出発点は、1970年にリヴグレンがドラマーのフィル・イアートと組んだ実験的なバンドにある。そこへデイヴ・ホープの提案でバンド名「Kansas」がつき、1973年ごろにはボーカルのスティーヴ・ウォルシュらを含む編成がまとまった。ここで、現在広く知られているKansasの形ができあがる。
リヴグレンはギタリスト兼ソングライターとして、幼いころから親しんだリストやワーグナーなどのロマン派クラシックの影響を持ち込み、プログレッシブ・ロックにオーケストラ的な構成感を加えた。歌詞面では、宗教や哲学に触れる内容も多く、Kansasのサウンドと方向性を決める中心人物の一人だった。
「Carry On Wayward Son」は、1976年のアルバム『Leftoverture』のリハーサル最終日に急きょ持ち込まれた曲として知られる。Kansasにとって初の大きなヒットになり、Billboard Hot 100で11位を記録した。
「Dust in the Wind」は、もともと指の練習用に作ったアルペジオが出発点だったという。妻がその旋律を気に入り、歌詞を書くよう勧めたことから曲としてまとまり、1977年の『Point of Know Return』に収録されたあとシングル化された。こちらはBillboard Hot 100で6位まで上がり、Kansas唯一のトップ10ヒットになった。
1979年、『Monolith』ツアー中にキリスト教へ回心し、1980年にはKansasに在籍したまま初のソロ作『Seeds of Change』を発表した。その後、バンド内で歌詞の方向性をめぐる対立もあり、1983年にKansasを脱退する。
脱退後はデイヴ・ホープらとクリスチャン・コンテンポラリー・グループADを結成し、3枚のアルバムを残したのち、1986年ごろに解散した。以後もソロ活動を続け、1989年にはDoveアワードを受賞している。2000年には一時的にKansasへ復帰し、『Somewhere to Elsewhere』の制作に参加したほか、2003年から2011年にはProto-Kawでも活動した。
リヴグレンの作風は、プログレッシブ・ロックを土台にしながら、クラシック音楽の要素や宗教的なテーマを組み合わせている点に特徴がある。Kansasでの楽曲では、ギターを中心にしつつ、構成の変化が大きい曲作りや、印象に残る旋律が目立つ。特に「Dust in the Wind」のようなアコースティック主体の曲と、「Carry On Wayward Son」のようなバンド全体で押し切る曲の両方を手がけている。
2009年9月1日にリヴグレンは脳卒中を起こした。その後、家族がKansasのバンドサイトを情報の公式な窓口として扱っている。2011年1月28日には、カンザス州成立150周年を記念した特別コンサートで、Kansas State University Symphony Orchestraを指揮し、「Dust in the Wind」を演奏している。このときは大きな拍手で迎えられた。
音楽活動以外にも、本人は家族、教会での役割、レーベル運営、スタジオ、制作会社、農場など、いくつもの活動を持っていると紹介している。ミュージシャンとしての仕事だけでなく、生活の中で複数の役割を担っている人物として見ておくと、活動の幅がつかみやすい。