Vinyl Record Reviews
Konkは、1980年にニューヨークで結成されたバンドだ。活動期は1980年から1988年までで、当時のニューヨーク・ダウンタウン・シーンに深く関わっていた。パンク以後の空気を引きずるニューウェイヴと、クラブで鳴っていたディスコをつなぐ形で注目を集めたグループとして紹介されることが多い。
Konkは、マッド・クラブ、ダンスティリア、パラダイス・ガレージ、ザ・ロフトといった当時のクラブに定期的に出演していた。こうした会場は、ニューヨークのダンス・ミュージック史を語るうえでよく挙がる場所だ。Konkはその現場で、Liquid Liquid、Bush Tetras、ESG、The Peech Boys、The Lounge Lizardsと並んで演奏していた。
後年の資料でも、Konkはニューヨークのポストパンク/ダンス・シーンの一部として扱われている。David Byrneらが関わった近年の書籍でも取り上げられている。
Konkのサウンドは、ニューウェイヴの態度とディスコのダンス感覚を組み合わせたものとして説明される。そこにアフロビート、ジャズ、ファンク、ヒップホップの要素が混ざっている。演奏面ではパーカッシブな作りが目立ち、シンプルで強いベースラインが支えになっている。
ウェブ上の情報では、大所帯編成でニューウェイヴ、ディスコ、アフロビート、ファンクを融合させたバンドとしても紹介されている。ダンスフロア向けの推進力を持ちながら、ポストパンク由来の硬さも残している点が特徴として挙げられる。
メンバーには、Dana Vlcek、Shannon Dawson、Richard Edson、Ken Sitz、Geordie Gillespie、Angel Quinones、Scott Gillis、Jonathan Schneider、La Pointeが名を連ねている。メンバー構成にも、当時のニューヨーク周辺のシーンとのつながりが見える。
たとえばドラマーのRichard Edsonは、Sonic Youthの初期レコーディングに参加していた人物として知られ、Konkにフルタイムで入るためにSonic Youthを離れたとされる。Shannon Dawsonは、ジャン=ミシェル・バスキアが在籍したバンドGrayの創設メンバーでもある。
代表曲としてよく挙がるのが「Love Attack」だ。この曲は映画『Bright Lights, Big City』のサウンドトラックに使われている。バンドの活動当時のダンス・シーンと、後年の映像作品をつなぐ1曲としても見られている。
Konkは長く忘れられた存在として扱われていたが、2004年にSoul Jazzから編集盤『The Sound Of Konk』が出て、再評価が進んだ。その後はFuturismoから3枚組LP『The Magic Force Of Konk 1981-1988』もリリースされている。
こうした再発や編集盤の流れの中で、KonkはLCD SoundsystemやGolden Teacherのような後続世代のダンス・バンドにつながる先駆的な存在として参照されている。