Konk - The Sound Of Konk (Tales Of The New York Underground 1981-88) (2004)
Konk 2004

Konk - The Sound Of Konk (Tales Of The New York Underground 1981-88) (2004)

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Konk『The Sound Of Konk (Tales Of The New York Underground 1981-88)』について

Konkの『The Sound Of Konk (Tales Of The New York Underground 1981-88)』は、ニューヨークのポストパンク/ダンス・シーンにいたバンドKonkの音源をまとめたコンピレーションで、2004年にSoul Jazz RecordsからUK盤としてリリースされた作品だ。タイトルが示す通り、1981年から1988年までの「ニューヨーク地下シーン」の空気を、Konkの楽曲を通してたどる内容になっている。Konkは1980年にニューヨークで結成され、ポストパンクやニューウェイヴの感覚と、ディスコの身体性を接続したバンドとして知られている。

この作品を聴くと、まず打楽器的な手触りが強く残る。アフロビート、ジャズ、ファンク、ヒップホップの要素を参照しながら、ベースはシンプルで太く、リズムの重心が低い。派手に展開するというより、同じフレーズを粘り強く積み重ねていくタイプの曲が多く、ダンス・ミュージックとしての機能と、バンド演奏としての生々しさが同居している。Konkが当時、Liquid Liquid、Bush Tetras、ESG、The Peech Boys、The Lounge Lizardsらと並べて語られてきたのも納得できる内容だ。

作品の位置づけ

Konkにとってこのコンピレーションは、単独作品としての聴きやすさと、アーカイブ的な意味の両方を持つ一枚だ。2004年という時点で、80年代初頭のニューヨーク・アンダーグラウンドを見直す動きがすでに定着していたが、本作はその文脈の中で、Konkという名前を改めて整理し直す役割も担っている。バンドの音楽は、後年のダンス・ロックやオルタナティブ・ファンクにもつながる要素を持っていて、当時のシーンを知る上でも手がかりが多い。

Soul Jazz Recordsによる編集という点も重要だ。Soul Jazzは各地の音楽を高品質なリマスターで再提示するレーベルとして知られ、この作品でも音の輪郭が比較的くっきりしている印象がある。オリジナルの時代感を保ちながら、コンピレーションとして聴いたときのまとまりがあるのが特徴だ。盤の出自は2004年のUK盤で、オリジナル年代の空気をまとめて聴ける形になっている。

注目曲1:リズムを前に出したトラック群

本作でまず目立つのは、リズム隊が曲の中心を作るタイプのトラックだ。ドラムは細かく刻むというより、反復の強さで引っ張る場面が多く、そこにベースが短いフレーズを置いていく。ギターや鍵盤は装飾というより、リズムの隙間を埋めるように差し込まれ、全体としてかなり機能的な組み立てになっている。聴感上は、曲が前へ進むというより、同じ場所を回しながら熱を上げていく感覚が強い。

こうした作りは、同時代のニューヨーク・ダンス・パンクの中でも、ESGやLiquid Liquidに通じる部分がある。とはいえKonkはよりバンド的で、演奏のまとまりが前面に出やすい。録音の質感も含めて、クラブ向けの機能性とライヴ感の中間にいる音楽として聴こえる。

注目曲2:ディスコとニューウェイヴの接点

もうひとつの軸は、ディスコ寄りの推進力を持つ曲だ。ここでは、四つ打ち的な安定感だけでなく、ニューウェイヴ由来の少し乾いた感触が加わるため、単純なダンス・トラックとは違う表情が出る。ボーカルやフレーズの置き方にも、ロック・バンドの感覚が残っていて、クラブの空気とバンドの緊張感が同じトラックの中に収まっている。

この接点は、Konkの個性を説明するうえでかなり重要だ。ディスコの軽さだけでもなく、ポストパンクの硬さだけでもない。そこにアフロビートやファンクの反復感が重なり、結果として独特のグルーヴが生まれている。タイトルにある「Tales Of The New York Underground」という言葉も、この混ざり方をそのまま示しているように見える。

同時代の文脈

Konkの音は、1980年代初頭のニューヨークで起きていたジャンル横断の流れの中で理解しやすい。ポストパンクの実験性、ディスコのダンス性、ファンクの反復、そしてヒップホップ以前/以後のビート感覚が、ひとつの都市の中で近接していた時代だ。Konkはその交差点にいて、単なる「変わり種のロック・バンド」ではなく、当時のクラブ文化やアート・シーンとも地続きの存在として聴こえる。

メンバーにはDana Vlcek、Shannon Dawson、Richard Edson、Ken Sitz、Geordie Gillespie、Angel Quinones、Scott Gillis、Jonathan Schneider、La Pointeらが名を連ねる。編成の流動性も含めて、固定されたバンド像より、シーンの中で機能するユニットとしての顔が強い。そうした背景を踏まえると、このコンピレーションはKonkの代表的な側面を比較的わかりやすくまとめた一枚として位置づけられる。

まとめ

『The Sound Of Konk (Tales Of The New York Underground 1981-88)』は、Konkの持っていたリズム志向と、80年代ニューヨークの地下シーンの接点を確認できる編集盤だ。派手なヒット曲を前面に押し出すタイプではないが、反復、ベースライン、打楽器的なアンサンブルというKonkの核が、まとまった形で聴ける。Soul Jazz Recordsらしい丁寧な再提示という意味でも、当時の空気を知るうえで手がかりの多い作品になっている。

トラックリスト

  1. A1 Baby Dee 6:02
  2. A2 Elephant 4:16
  3. A3 Soka Loka Moki 6:37
  4. B1 Love Attack 3:58
  5. B2 Konk Party 3:53
  6. B3 Your Life 7:22
  7. C1 Machina Jam 8:07
  8. C2 What U Want (Plus DJ Mixers) 7:40
  9. D1 Alien Jam 3:38
  10. Bonus Tracks
  11. D2 Konk Party (DJ Mixers) 3:48
  12. D3 Baby Dee (Live) 8:16

動画

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