Vinyl Record Reviews
Labanは、デンマーク出身のユーロポップ・デュオだ。メンバーはIvan PedersenとLecia Jönssonの2人で、1980年代に活動した。ジャンルはElectronicとRockにまたがり、スタイルとしてはPop RockやDiscoの要素が挙げられている。
Labanの結成には少し変わった経緯がある。マネージャー兼プロデューサーのカイ・ライトナーが、リッキ・エ・ポヴェリのイタリア語ヒット曲「Sarà Perché Ti Amo」を聴き、デンマーク語版でも成功する可能性があると考えた。そこで、プロデューサー/シンガーソングライターのイヴァン・ペデルセンにデンマーク語詞への翻案を依頼し、EMI所属の歌手レシア・イェンソンとのデュエットとして録音する案が出た。これがLabanの始まりになった。
1982年3月に出したデビュー・シングル「Hvor Ska' Vi Sove I Nat?」は、デンマーク国内で大きなヒットになった。販売枚数は100万枚を超えている。続いて同年10月に出たセルフタイトル・アルバム『Laban』も発売初日にゴールド認定を受けた。
この曲は、原曲「Sarà Perché Ti Amo」の流れを受けつつ、デンマーク語で広く受け入れられた作品として知られている。
Labanはその後も活動を続け、ほぼ毎年のように新作を発表した。『Laban 2』(1983年)、『Laban 3』(1984年)とアルバムを重ね、デンマーク国内で人気を固めていった。これらの作品はいずれもプラチナ認定を受けている。
1980年代前半のLabanは、ポップ寄りのメロディとディスコ感のあるリズムを軸に、デュオ編成ならではの分かりやすい歌の作りを前面に出していた。
Labanの作品はデンマークだけでなく、37カ国で発売された。海外での代表曲としては、1986年の「Love In Siberia」がよく挙げられる。この曲は全米ビルボードHot 100で92位を記録し、6週間チャートインした。デンマーク発のポップ・デュオとしては、かなり広い範囲で聴かれた部類に入る。
1988年、Labanは5枚のアルバムとベスト盤を出したあとに解散した。理由は、今後の方向性をめぐる意見の違いとされている。短い期間ながら、デンマーク国内のヒットと海外チャート入りの両方を残したグループとして記録されている。
Labanを追うなら、まずはデビュー曲「Hvor Ska' Vi Sove I Nat?」から入るのが分かりやすい。そこから『Laban』『Laban 2』『Laban 3』を順に聴くと、1980年代前半のバンドの動きが見えやすい。海外での広がりを確認したいなら「Love In Siberia」も外せない。