Vinyl Record Reviews
Lakim Shabazzは、ニュージャージー出身のMCだ。Flavor Unitの一員として知られ、1980年代後半にデビューした。1990年代を通じてシーンで活動しており、初期のリリースの多くはTuff Cityから出ている。
Lakim Shabazzは、Biz Markieを通じてプロデューサーの45 Kingと知り合い、その後いっしょに制作を進めるようになった。45 Kingが作ったFlavor Unitの創設メンバーの一人でもあり、Queen LatifahやApacheらと同じクルーに名を連ねていた。
1988年6月には、45 Kingの全面プロデュースによるデビュー作『Pure Righteousness』を発表している。続いて1990年には『Lost Tribe of Shabazz』をリリースし、90年代も活動を続けた。
『Pure Righteousness』では、ファンクやソウルの古いレコードを使ったサンプリングを軸にしたトラックが中心になっている。そこに、アフロセントリックな視点や政治性、意識性のあるリリックを重ねているのが特徴だ。
代表曲としては「Black Is Back」が挙げられる。80年代末のアンダーグラウンド・ヒップホップを語るうえで触れられることの多い楽曲だ。
Lakim Shabazzは、5%ネイション(Nation of Gods and Earths)の教義を作品に反映させる「ファイヴ・パーセンター」としても知られている。こうした背景は、彼のリリックの内容やテーマにそのままつながっている。
Flavor Unitの初期メンバーとしての立場もあって、ニュージャージー周辺のヒップホップ・シーンと密接に結びついていた。45 Kingとの制作関係を通じて、当時のオールドスクール・ヒップホップの流れの中で存在感を示していた人物だ。
80年代末から90年代初頭のコンシャスなヒップホップを追うなら、Lakim Shabazzは外しにくい名前だ。45 Kingとの関係、Flavor Unitでの活動、そして5%ネイションの思想を反映したラップが、彼の音楽を形づくっている。