Latitude

Vinyl Record Reviews

Latitude

Latitudeについて

Latitudeは、ヴァイブラフォン/パーカッション奏者のCraig Peytonを中心に動いたニューエイジ系のプロジェクトだ。ジャンル表記としてはElectronic、Folk、World、& Countryが並び、実際の音でもフルートやリード楽器、ワールド・ミュージック由来のリズム、ジャズの要素を組み合わせている。

活動歴

確認できる作品としては、1986年のセルフタイトル作『Latitude』がある。その後、1992年に『40 Degrees North』と『Latitude One』、1996年に『Blue Curve』を発表している。作品数は多くないが、1980年代半ばから1990年代半ばにかけて、継続して録音を残している。

特に『40 Degrees North』は、クラシック・ギタリストのBen Verderyとの共作として知られている。この作品は当時のニューエイジ・チャートで1位を記録した。Latitudeの中でも代表的な1枚として扱われることが多い。

音楽的特徴

Latitudeのサウンドは、Craig Peytonのヴァイブラフォンとパーカッションを軸にしている。そこにフルートやリード楽器が加わり、さらにエキゾチックなワールド・ミュージックのリズムやジャズの要素が重なる構成だ。

『40 Degrees North』では、Ben Verderyのクラシック・ギターの音色と初期のシーケンサー・サウンドを組み合わせている。そこにジャズ・フュージョン寄りの感触も入っていて、クラシック・ギターとニューエイジ的な電子音の接点を探る内容になっている。

  • ヴァイブラフォン/パーカッションを中心にした編成
  • フルートやリード楽器の使用
  • ワールド・ミュージック由来のリズム
  • ジャズ、ジャズ・フュージョンの要素
  • 『40 Degrees North』ではクラシック・ギターとシーケンサーを併用

Ben Verderyとの関わり

Ben Verderyは、1985年からイェール大学音楽学部でギター科教授を務めてきた人物で、隔年開催のイェール・ギター・エクストラヴァガンザでも芸術監督を歴任している。クラシック・ギターの教育と演奏の両面で活動してきた中で、Latitudeへの参加は、より実験的な側面を見せる仕事として注目される。

Craig Peytonにとっても『40 Degrees North』はVerderyとの初共演作だった。異なる背景を持つ2人が、クラシック・ギター、電子的なシーケンス、パーカッションを組み合わせて作品を作っている点が、このプロジェクトの見どころになっている。

作品の流れ

Latitudeは、1986年のデビュー作から1990年代の『40 Degrees North』『Latitude One』『Blue Curve』へと作品を重ねている。ニューエイジを基盤にしながら、民族音楽的なリズムやジャズの語法を取り込んでいく流れが見える。

派手な自己主張よりも、楽器の組み合わせや音色の配置で聴かせるタイプのプロジェクトだ。Craig Peytonの打楽器的な感覚と、Ben Verderyのクラシック・ギターが交わる『40 Degrees North』は、その特徴がよく出ている作品として押さえておきたい。

toast