Vinyl Record Reviews
Lee Moses(リー・モーゼス)は、アメリカ・ジョージア州アトランタ出身のR&B/ソウル・シンガー、ギタリストだ。1941年3月13日生まれで、1998年1月26日に肺がんのため56歳で亡くなった。
活動時期は主に1960年代後半から1970年代初頭にかけてで、録音した45回転盤は8枚、LPは1枚だけだった。作品数は少ないが、後年になって再評価が進んだ人物だ。
リー・モーゼスのキャリアは短く、1960年代後半に始まった。1967年には「Bad Girl」を発表し、その後、1971年にマップル・レーベルから唯一のアルバム『Time and Place』をリリースしている。
生前は大きなヒットに恵まれず、商業的には広く知られた存在ではなかった。地元ヒットも残していないまま、録音数の少ないキャリアを終えている。
リー・モーゼスの特徴としてよく挙げられるのが、掻き鳴らすようなファンキーなギター・プレイと、しわがれた歌声だ。歌唱はディープ・ソウル寄りで、演奏と歌の両方で強い推進力がある。
ギター・スタイルは、同時代にクラブ・シーンで活動していたジミ・ヘンドリックスと比較されることもあった。とはいえ、リー・モーゼス自身の録音はソウル/ファンクの文脈で語られることが多い。
唯一のアルバム『Time and Place』は、後年になってリイシューを重ね、ファンク/ソウルのコレクターの間で強い注目を集めるようになった。現在では、発掘系ソウル作品の中でも重要な1枚として扱われることが多い。
生前はほとんど注目されなかったものの、録音の少なさと演奏内容の濃さが重なって、再発見の対象になったアーティストだ。
リー・モーゼスは、生前の知名度が高かったアーティストではないが、後年の再発掘によって評価が広がった。録音作品は少ないものの、『Time and Place』を中心に、ソウル/ファンクのコレクターから長く追いかけられている。
1960年代アトランタのソウル・シーンを語るうえで、名前が挙がることのある人物だ。