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Leonard Cohenは1934年9月21日にカナダ・ケベック州モントリオールで生まれ、2016年11月7日にアメリカ・ロサンゼルスで亡くなった、カナダ出身の詩人、シンガーソングライターだ。ジャンルはFolk, World, & Countryに分類され、スタイルはFolkとして扱われている。音楽活動だけでなく、詩や小説の分野でも作品を残した人物でもある。
Cohenはまず詩人として活動を始めた。1956年に最初の詩集『Let Us Compare Mythologies』を発表し、その後『The Spice Box of Earth』(1961年)を出版している。ヨーロッパを旅したあと、ギリシャのヒドラ島に移り、そこで7年間過ごした。この時期に詩集『Flowers for Hitler』(1964年)や、小説『The Favorite Game』(1963年)、『Beautiful Losers』(1966年)を書いた。
1967年にアメリカへ移り、フォーク・ミュージシャンとしての活動を本格化させた。もともと文学の世界で評価を得ていた人物が、音楽の分野に入っていった流れがはっきりしている。
生涯で14枚のスタジオ・アルバムを録音している。作品群の中でも、1984年のアルバム『Various Positions』に収録された「Hallelujah」は重要な楽曲として知られている。
このアルバムは、当時のコロンビア・レコード社長Walter Yetnikoffからアメリカでのリリースを拒否されたという逸話が残っている。最終的にはアメリカで小規模レーベルから発売され、コロンビアが正式にカタログへ加えたのは1990年だった。「Hallelujah」自体も発表当初は大きな注目を集めなかったが、1991年のJohn Caleによるカバー、1994年のJeff Buckley版を経て、2000年代以降に多くのカバーが生まれた。
1994年、Cohenはロサンゼルス近郊のMt. Baldy Zen Centerに入り、5年間の隠棲生活を送った。1996年には臨済宗の禅僧として得度し、法名「Jikan」を授かっている。「Jikan」は「silence」を意味する。
最後のアルバム『You Want It Darker』は2016年10月21日に発売された。息子のAdam Cohenがプロデュースを担当し、脊椎の圧迫骨折による歩行困難のため、自宅のリビングで録音された。批評面でも高く評価され、グラミー賞のベスト・ロック・パフォーマンス部門を受賞している。亡くなる3週間前の発表で、死を見つめる内容が多くの聴き手に強い印象を残した。
Cohenの音楽は、フォークを基盤にしたシンプルな編成と、言葉の密度が高い歌詞で知られている。もともと詩人として出発しているため、歌詞の組み立てに文学的な背景がある。メロディよりも言葉の運びやフレーズの反復が前に出る曲が多く、静かな曲調でも内容はかなり具体的だ。
「Hallelujah」のように、発表時よりも後年のカバーを通じて広く知られる曲もある。楽曲が他のアーティストの解釈で広がっていった点も、Cohenの作品の特徴として見ておきたいところだ。
Cohenは2008年にRock & Roll Hall of Fame、2010年にSongwriters Hall of Fameへ殿堂入りしている。詩人、作家、シンガーソングライターという複数の顔を持ちながら、長い時間をかけて作品を積み重ねた人物として受け止められている。
「Hallelujah」の広がりだけを見ても、彼の楽曲がカバーを通じて長く聴かれ続けてきたことがわかる。文学と音楽の両方の領域で活動したことも含めて、フォークの枠に収まりきらない存在として参照されることが多い。