Vinyl Record Reviews
Limonadaは、ウルグアイのロック・バンドだ。活動期間は1969年から1971年までと短く、Walter Cambón、Luis Sosa、Ricardo Lanza、Dardo Martínezの4人で構成されていた。前身には、ウルグアイ音楽史で重要な位置を持つEl Kintoで活動していたメンバーがいる。
El Kintoは、カンドンベとビート・ミュージックを組み合わせた「カンドンベ・ビート」を切り拓いたバンドとして知られている。Limonadaは、その解散後に元メンバーのワルテル・カンボンとルイス・ソサが、ダルド・マルティネス、リカルド・ランサとともに1970年に結成したグループだ。El Kintoが残した音楽的な流れを受け継ぐ形で動き出したバンドとして整理できる。
ジャンル分けではRockに入り、スタイルとしてはProg Rock、Garage Rock、Rock & Rollが挙げられている。El Kinto由来のカンドンベ・ビートの要素を引き継いだうえで、ロックの文脈に置かれている点がLimonadaの特徴になる。
ウェブ上の情報では、El Kintoの解散後にその流れを受け継いだバンドとして紹介されることが多い。つまり、ウルグアイの伝統的なカンドンベのリズムとロックの接点を探っていた系譜の中に位置づけられている。
Limonadaの作品としては、唯一のセルフタイトル・アルバムが知られている。このアルバムは長く、ウルグアイ音楽史における「最もよく知られていない秘宝」の一つとして扱われてきた。近年は、スペインのリイシュー・レーベルGuerssen Recordsから限定盤ヴァイナルで再発され、南米サイケやビート・ミュージックのリスナーのあいだで再評価が進んでいる。
Limonadaは、El Kintoの後継的な流れの中で短期間だけ活動したバンドとして見ると整理しやすい。活動年数は長くないが、カンドンベ・ビートの延長線上にあるロック作品として、後年になって改めて注目されている。