Lula Côrtes

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Lula Côrtes

Lula Côrtesとは

Lula Côrtesは、1949年5月9日にブラジル・レシフェで生まれたミュージシャン、シンガー、詩人、画家だ。2011年3月26日、故郷レシフェのHospital Barão de Lucenaで喉頭がんのため61歳で死去した。

活動の軸は音楽だが、詩人や画家としても作品を残している。1970年代前半のレシフェ/ペルナンブーコ州で広がったサイケデリック・ムーブメントの中心人物の一人として知られる。

活動の背景

1970年代前半のレシフェ周辺では、Ave Sangria、Alceu Valença、Marconi Notaro、Lailsonらが同時代に活動していた。Lula Côrtesはその流れの中で動いていた人物で、地域の音楽シーンと強く結びついた存在だった。

演奏では、シタールとダルシマーを組み合わせたような自作の弦楽器「tricordio」を使っていたことでも知られる。この楽器の使用は、彼の音楽に独特の響きを与えている。

代表作と作品の流れ

1973年、Lailsonとの共作アルバム『Satwa』でソロデビューした。ここからLula Côrtesの録音作品が本格的に始まる。

1974年にはKátia MeselやZé Ramalhoとともにパライバ州の遺跡Pedra do Ingáを訪れている。この体験が、翌1975年発表のダブルアルバム『Paêbirú (Caminho da Montanha do Sol)』の着想につながった。

『Paêbirú』は、水・土・火・風の四元素を各面に割り当てた構成を持つ作品だ。ポスト・トロピカリア期のブラジリアン・サイケの重要作として扱われている。

ただ、このアルバムは発売直後にレシフェ史上最大級の洪水に見舞われ、プレス工場が浸水した。約1,300枚のうち、現存数は300枚程度とされていて、結果として非常に入手困難な盤になった。現在では、ブラジル盤の中でも高値で取引される作品の一つとして知られている。

その後、2005年にドイツのShadoks Musicがリイシューし、さらにMr Bongo(UK)からも再発されている。

1980年には『Rosa De Sangue』を発表している。

音楽的特徴

Lula Côrtesの音楽は、ロックとラテンの要素を土台にしながら、サイケデリック・ロック、フォーク・ロック、実験的なアプローチを含んでいる。一般的なロックの枠に収めにくい作りで、自作楽器のtricordioや、地域のサイケデリック・シーンとの関わりがその特徴を形づくっている。

また、詩人としての活動もあってか、楽曲や作品の構成にも独自の視点が見える。Pedra do Ingáの訪問をきっかけに『Paêbirú』が生まれた点も、彼の制作が土地や体験と結びついていたことを示している。

後年と評価

『Paêbirú』の希少性は、作品の評価をさらに押し上げた。再発盤が出るまで長く入手が難しく、コレクターの間で特に注目されてきた。

Lula Côrtesは、レシフェ発のサイケデリック・ムーブメントを語るうえで外せない人物として見られている。音楽、詩、絵画をまたいで活動した点も含めて、ブラジルの70年代音楽を追うときに重要な名前だ。

ジャンル・スタイル

Latin Rock Experimental Folk Rock Psychedelic Rock
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